制作・出演 : 高田漣
『人間失格』の映画音楽や菊地成孔らのサポートで知られる作編曲家/ピアニストの2006年のデビュー作。さまざまな音楽スタイルと楽器をパレットに入れて、自由な発想で、静謐な佇まいの幻想的な世界を構築。視覚イメージを喚起するピクチャレスクな表現が印象的だ。
メイン楽器はスティール・ギターだが、弦楽器全般を扱うマルチ奏者である彼の、初期3枚からのベスト盤。選曲&ライナーノーツが音楽的に共通するSAKEROCKの星野源。穏やかで緩やかな音世界が心底心地よい。2枚目には未発表ライヴ音源を収録。★
意外にも、フル・アコースティック録音としては今回が最初だそう。各種弦楽器奏者としてすでに定評高い人だが、英語曲「空想のブルース」で聴かせるいやみのない発声に、音楽家としての耳のよさが。アーシーな編成とは一見裏腹な、幻想性が感じられるのもおもしろい。★
細野晴臣の東京シャイネスでの活躍でも知られる故・高田渡の愛息の4作目となるソロ・アルバム。ペダル・スティール・ギターをはじめとするさまざまな弦楽器をこなす彼のノン・ジャンル、ノン・ナショナリティなサウンドは、聴く者を別天地へと誘ってくれる。
さまざまなセッションでも活躍するペダル・スティール・プレイヤーのソロ3作目。プロデュースの鈴木惣一郎による、いい塩梅の温度感と、適度な広さの音空間が実にチャーミング。クラフトワークやYMO、トーキング・ヘッズなどのカヴァーも絶妙。
アン・サリーは心臓外科医でもある異色のシンガー。彼女の歌唱は、フュージョン、ブラジル音楽、ポップスなど幅広いジャンルから影響を受けているようだ。ジョニ・ミッチェルやセシリア・ノービーにタイプが近い。選曲も実に幅広い。日本発のユニバーサルなポップ。
マルチ弦楽器奏者、高田漣初のインストゥルメンタル・アルバム。ペダル・スチール・ギター、フィドル、マンドリン、アコースティック・ギターを駆使し、ジェームス・テイラー、ニール・ヤングらの名曲を渋めにカヴァー。なお、漣はフォーク・シンガー高田渡の長男。