制作・出演 : J.S.バッハ
バッハ:オルガン・ベストバッハ:オルガン・ベスト
「トッカータとフーガ」の冒頭に“タリラリラリラリラリラ〜ン”とトリルが入るのには驚き。聴き手に先制パンチを食らわせた後、快適なテンポと確かな構成感でグイグイと弾き進めて、自分のペースにハメ込むというコープマンの作戦が見事に的中している。
バッハ:オルガン作品集バッハ:オルガン作品集
これは大音量で聴きたい。教会内(アムステルダムのフランス改革派教会)を巻くような音響と、ちょっと野趣味のある音色が特徴のオルガン、そしてレオンハルトの瑞々しい演奏によって、オルガンの醍醐味を十全に引き出した印象。演目が渋いのが多少難。
バッハ:チェンバロ協奏曲集バッハ:チェンバロ協奏曲集
レオンハルトのソロがすばらしい。高貴な音色と、彼独特の揺れるフレーズとテンポ。バックのオケは名手揃い。(2)は珍曲の部類だが、これはびっくりの佳作で、特に第1楽章と終楽章はこの時代のシュトルム・ウント・ドランク様式の見本のような響きだ。
バッハ:音楽の捧げ物バッハ:音楽の捧げ物
堅固な構築を持つストイックなバッハ。従来の演奏に比べ、力強いうえに生真面目なので、ちょっと躊躇するかもしれないが、彼らの抜群の集中力には引き込まれてしまう。レオンハルトのバッハに対する深い造詣が見事に結晶化した演奏といえるだろう。