ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
1977年録音作。全曲坂本龍一のアレンジ、振幅する曲に適度の距離感をもって寄り添っている。全体的にしなやかなソウル・ジャズ的センスのサウンドが付けられた作品で、なるほどアルバム・タイトルがぴったりの風情あり。ゆらゆらした歌がくすぐる。
千春の曲から受ける印象は、決して都会的なスマートさではない。しかし、たくましく大らかな北海道の大地に育まれながらも、その奥に秘めた繊細な感受性が魅力となっていることは確かであろう。そこにはタイトルのように武骨でも素直に生きる青春がある。
68年7月のステージ、フォークルのピーク時のライヴと言っていいだろう。当時のフォークの枠をきれいに超えて、エンターテイメントに徹したステージの模様が伝わってくる。グループのキャラクターをきちんとつくりあげていたところに、そのすごさがある。
68年10月7日の東京での“さよならコンサート”。全14曲中オリジナルは4曲。C&Wからスタンダード、ジャックスのナンバーまで、フォークルのキャパシティの広さを最後に見せてくれる。まさに“自由”そのものの音楽であり、存在であったことを再認識させられた。
81年6月19日に大阪サンケイ・ホールで行なわれた“35才バースデー・コンサート”の模様を収録したライヴ盤。杉田二郎、北川由美子、森下悦伸、小田和正らが参加して、テクノ・ポップ最盛期の録音とは思えぬナチュラルな手触りのパフォーマンスを披露する。
本作は、94年12月1〜2日に東京NKホールで行なったコンサートの模様を収録したライヴ盤。基本的に前年リリースのアルバム「ア・プレイス・イン・ザ・サン」の曲を中心としながらも、デビュー以来彼女が熱愛しているナンバーを随所に折り込み、ベスト盤的なセレクトにしてる点が嬉しい。彼女の生の声も素敵ですね。