ジャンル : J-POP > フォーク・ニューミュージック
60年代末〜70年代前半の日本を沸かせたフォーク・ブームが蘇る、強力ベスト・ヒット集。当時、誰もが口ずさんだフォーク・ソングの名曲の数々を収録。ギター・コード付きで、聴くだけでなく弾き語りにも挑戦できる。
60年代から活動するギタリスト、石川鷹彦のカヴァー・アルバム。収録曲のうち、邦楽10曲は石川本人が編曲や演奏などの形で関わったもの。フォークの名曲が極上のギター・インストで楽しめる。
日本テレビ系『ぶらり途中下車の旅』のエンディング・テーマ曲を収めた2010年2月発表のシングル。いまや下町の達人となった彼が、“ぶらり旅”にぴったりの穏やかなメロディをバックに、飾らないシンプルな歌声を披露している。
1985年に吉良知彦、上野洋子、松田克志の3人でデビュー、その後吉良のソロ・ユニットとなったZABADAK。結成25周年記念として2006年にリリースしたアンソロジー・ベスト。レコード会社の枠を超えた選曲が嬉しい。
ユイ音楽工房(現・ユイミュージック)創立30周年を記念した再発2枚組コンピレーション・アルバム。70年代から80年代に数々のヒット曲を残した、吉田拓郎、かぐや姫、風、イルカ、長渕剛ら、所属のアーティストの代表曲を38曲収めている。
加藤の活動を4期に分けて構成した2枚組。ディスク1はフォーク・クルセダーズ時代と第1期ソロ時代、ディスク2はサディスティック・ミカ・バンド時代と第2期ソロ時代。アイディアの豊かさ、目配りの確かさ、嗅覚の鋭さ……どれをとっても超一級の人物だった。個人的には「サイクリング・ブギ」の軽さが嬉しい。
2009年10月にこの世を去った加藤和彦へのリスペクトを込めて、1971年にリリースされた「あの素晴しい愛をもう一度」を復刻したシングル。ボーナス・トラックとして「青年は荒野をめざす」「悲しくてやりきれない」も収録している。
2009年9月、還暦を記念して、つま恋で開催された野外コンサート“サマーピクニック”の模様を収録した3枚組。伊勢正三、イルカ、杉田二郎、加藤和彦、ムッシュかまやつ、松山千春、小田和正など、豪華ゲストが結集し、さながら青春フォーク大全の趣。坂崎幸之助と組んだクローンズでは“酔いどれかぐや姫”を再現。ゲストもすごいが、この人のポジティヴなエネルギーはすごい。バック・バンドの鮮やかなサックスは誰かと思ったら中村哲だった。途中から徳武弘文や石川鷹彦も参加するバック・バンドも鉄壁。
79年の篠島、日本武道館、静岡市民会館のライヴを収録した3枚組のSHM-CD再発。20年前なので、荒ぶる魂を抱えた拓郎の歌声はザラザラで若い。顔も丸い。ラストの「人間なんて」と内ジャケにある“拓郎語録”が当時の勢いをしのばせる。ツアー・バンドには鈴木茂も参加。
フォーライフ設立1周年を記念して、小室等、吉田拓郎、井上陽水、泉谷しげるというフォーク界の大御所4人が集結した1976年のクリスマス・アルバム。クリスマスの定番曲を個性的に聴かせるほか、オリジナルも収録した贅沢な一作だ。
好評だったセルフ・カヴァー集『letters』に続く全曲オリジナル作。徹頭徹尾さりげなく、けれどセンチメンタルなのが彼女らしい。ほとんどの楽曲がスロー〜ミディアムで、心地よさの中から言葉がすっと染み込んでくる。女性シンガー・ソングライターの伝統を引き継ぐ存在感はとても貴重だ。
デビュー35周年目前に放つ本作は、アコースティック・サウンド中心。松田優作のカヴァー「横浜ホンキートンク・ブルース」はしわがれ風な声の中にやるせなさだけでなく、望みを捨て切れない主人公の気持ちまでも伝わるよう。高音ロング・トーンが圧巻な「気分を変えて」など、個性的なヴォーカルが鮮明に心に響く。「横浜ホンキートンク・ブルース」「気分を変えて」「飛びます」でCharが参加。★
アフガニスタンやカンボジアで農業や井戸作りを続けているシンガー・ソングライター、田代ともやのメッセージがビッシリつまったアルバム。その想いをストレートにぶつけてくる唄声に、近ごろの日本の流行歌は世界が狭くなったなと痛感。熱い空気がもろに迫ってきて、心にいい汗がかけそう。
8年ぶりのソロ・アルバムは、同業歌手とコラボした曲を含む異色の作品。参加は小田和正(「手紙にかえて」)、ASKA(「愛していたい」)、富田京子(「バイバイロマンス」)、平原綾香(「昨日からのメッセージ」)など。チューリップ再結成を経て再び、自身の音楽へ新たな風を送ろうとしているよう。抽象的な詞を語るように歌い始める「こもれび」が、不思議な余韻を残す。