音楽むすび | ジャンル : ロック・ポップス > ハードロック・ヘヴィメタル

ジャンル : ロック・ポップス > ハードロック・ヘヴィメタル

ドーン・オブ・ザ・ドラゴンスタードーン・オブ・ザ・ドラゴンスター

“アドヴェンチャー・メタル”を展開するスウェーデンのエピック/シンフォニック系メタル・バンドのトワイライト・フォースが 約3年ぶりに3rdアルバム『ドーン・オブ・ザ・ドラゴンスター』を発表。ニュー・シンガーを迎え、壮大でドラマティックな音楽は驚くほどの進化を実現! 解説:  トワイライト・フォースの歴史は2011年にサバトンの出身地としても知られるスウェーデン中部のファールンにて、リンド(ギター)とブラックヴァルト(キーボード)が バンド結成へと動き出したことでスタートする。スタジオにこもり、楽曲の制作を行なった2人は、曲がまとまったところで、元SUNSTRIKEのクリレオン(ヴォーカル)と ボルン(ベース)、元バルティモアのロベルト(ドラムス)を迎え、リハーサルを開始。2013年11月にスペインのマドリードで初めてのライヴを行なったバンドは、 スウェーデンのインディー・レーベルBlack Lodgeと契約し、アルバム『テイルズ・オブ・エンシェント・プロフェシーズ』(2014年)でデビューを果たす。 イタリアのラプソディー・オブ・ファイアの流れを汲んだようなエピック/シンフォニック・メタルを展開したこの作品が日本でも好評を博すと、 ドイツの大手メタル・レーベルのNuclear Blastと契約が成立。2ndアルバム『ヒーローズ・オブ・マイティ・マジック』(2017年)を発表する。 この作品からドラムがディアッシュに交代し、2人目のギタリストのエレンディールを迎えた6人編成となっていたが、前作からサウンド・プロダクションが向上するだけではなく、 楽曲そのものもスケール・アップを果たしており、ゲストとしてサバトンのヨアキム・ブロデーンとラプソディやANGRAのファビオ・リオーネという 2人の人気シンガーが参加したことも話題となったものだった。 こうしてエピック/シンフォニック・メタル・シーンにおいて注目のバンドとなったトワイライト・フォースだが、ツアー中の2017年10月にクリレオンが脱退。 残りのツアーはサバトンのギタリストで、自己のバンドのマジェスティカでも活動しているトミー・ヨハンソンを起用して乗り切ったバンドは、 2018年にトリック・オア・トリートやルカ・トゥリッリズ・ラプソディーのシンガーとして知られるアレッサンドロ・コンティがアリオンという名前で加入。 新体制で制作したのがこの3rdアルバム『ドーン・オブ・ザ・ドラゴンスター』である。 華やかなシンフォニック系スピード・メタル・チューンのタイトル曲「ドーン・オブ・ザ・ドラゴンスター」で幕を開けるこの作品は、 荘厳なクワイアとオーケストレーションを盛り込み、オペラのようにスタートする「ウィズ・ザ・ライト・オブ・ア・サウザンド・サンズ」、 12分を超えるミュージカルのような様々な展開を見せる「ブレイド・オブ・イモータル・スティール」など、メロディック・スピード・メタルをベースにしつつ、 ゴージャスなアレンジを施したナンバーが並んでいる。アリオンのハイ・トーン・ヴォイスを武器にしたポップ性のあるヴォーカル・メロディ、 テクニカルなギター・ソロも聴きどころで、曲によってはトビアス・サメットのアヴァンタジアのような雰囲気も感じられるのも魅力。 まさにバンドの進化を示したエピック/シンフォニック・メタルの傑作に仕上がっている。 ボーナス・トラックにはデビュー作『テイルズ・オブ・エンシェント・プロフェシーズ』収録の「ザ・パワー・オブ・ジ・エンシャント・フォース」を スウェーデン人女性シンガーのハンナ・トゥリが歌ったヴァージョン、本作収録の「ウィズ・ザ・ライト・オブ・ア・サウザンド・サンズ」の オーケストラル・ヴァージョン、『テイルズ・オブ・エンシェント・プロフェシーズ』に収録された 「エンチャンテッド・ドラゴン・オブ・ウィズダム」と「フォレスト・オブ・デスティニー」の2007年のデモが収録されている。 【メンバー】 アリオン(ヴォーカル) リンド(ギター) エレンディール(ギター) ディアッシュ(ドラムス) ボルン(ベース) ブラックヴァルト(キーボード)

ボーン・トゥ・ペリッシュボーン・トゥ・ペリッシュ

スラッシュ・シーンを牽引しつづけてきたシュミーア擁するデストラクションが、 誰も予想だにしなかった4人編成へとモデル・チェンジして放つニュー・アルバム! ツイン・ギターの利点をフル活用し、さらなるグレードアップが図られたデストラクション節。彼らの進化は止まらない! デストラクションについて、改めて多くを説明する必要はないだろう。 ドイツが誇るベテラン・スラッシャー、というよりも、スラッシュ・メタルというジャンル自体の成立に深く関わり、 そのシーンを牽引し続けてきたパイオニア・バンドの1つである。そんなデストラクションが、14枚目となるニュー・アルバム、 『ボーン・トゥ・ペリッシュ』をリリースする。(これが何枚目のスタジオ・アルバムなのかは議論のあるところだが。 デストラクションには再録盤のスタジオ・アルバムが複数あり、さらに90年代には、 現在その存在を認めていない黒歴史すぎるアルバムをリリースしているからだ。) 82年に結成されたデストラクションは、84年『Sentence of Death』EPでデビュー。翌85年にリリースされた初のフルレングス『Infernal Overkill』は、 後のブラック・メタルやデス・メタル、さらにはグラインドコアの誕生にも大きな影響を与えた歴史的金字塔だ。続く『Eternal Devastation』(86年)も、 名盤の呼び声が高い傑作である。だが、80年代後半から90年代初頭にかけてのスラッシュ・メタル暗黒時代は、デストラクションにも暗い影を投げかけた。 89年、バンドの顔でもあるヴォーカリスト/ベーシストのシュミーアが脱退。残されたメンバーはデストラクション名義での活動は継続するも、 シュミーアを欠いたデストラクションは迷走を余儀なくされた。シュミーアが戻ってきたのが、脱退から10年後の99年。 00年の『All Hell Breaks Loose』を皮切りに、その後は数年に1度スタジオ・アルバムをリリースするというペースを守り続け、今日に至るまで順調に活動を続けている。 さて、この度リリースとなる『ボーン・トゥ・ペリッシュ』は、新生デストラクションの第一歩となる作品だ。コア・メンバーがシュミーア、 そしてギタリストのマイクであることに変わりはない。だが、ドラマーはランディ・ブラックへと交代。ランディはカナダ出身で、 アナイアレイターやプライマル・フィアにも在籍していた経験を持つ猛者だ。しかしまあ、ドラマーの交代は、デストラクションにとっては恒例のイベントとも言える。 99年以降の活動を見ただけでも、ランディですでに4代目。驚くべきは、ギタリストをもう1人加えたことだ。ギターが2人になったくらいで大げさな、 と思われるかもしれない。だが、デストラクションはトリオであることをポリシーにしていたバンドである。シュミーアは「3人編成が一番しっくりくるし、 それをわざわざ変える理由がない」と言っていたし、マイクの方も「3人編成の方が好きだし、ステージでのノイズも減ってやりやすい」と明言していた。 もちろん、デストラクションは過去にセカンド・ギタリストがいたこともある。日本ではなぜか代表作扱いされることも少なくない87年の『Release from Agony』は、 確かに4人体制で作られている。だが、これはデストラクションとしては特殊な位置づけにある作品だ。シュミーアやマイクは、この作品を経た上で、 「3人編成が一番だ」と発言し、実際に20年近く3人で活動をしてきたのだ。それがここへ来て、もう1人ギタリストを加入させたわけだから、 これが驚きでなくて何であろう。さらにシュミーアは、「ずっともう1人ギタリストを加えたいと思っていた」と、あっさり前言を翻しているのである! 実際『ボーン・トゥ・ペリッシュ』を聴いてみれば、彼らがやすやすと前言撤回をした理由も理解できる。そのくらい、本作の出来は素晴らしい。 かつてシュミーアは、「確かにツイン・ギターというのも悪くはない。だけどぴったりハマるセカンド・ギタリストを見つけるのは簡単なことじゃない」とも語っていた。 言い換えれば、それに値する人物さえいれば、4人編成も視野に入れるということ。そして今回ついに、「ぴったりとハマる」ギタリストが見つかったのだ。 その人物とはダミール・エスキッチ。スイス出身のダミールは、前作『Under Attack』(16年)でもギター・ソロでゲスト参加。 さらにはシュミーアがマネジメントを手掛けているスイスの女性ヘヴィメタル・バンド、バーニング・ウィッチーズのアルバムや、デストラクションのレコーディング、 プロデュースを長年担当しているV.O.プルヴァーのプロジェクト、GURDにも参加経験を持つ、言わば生粋のデストラクション・ファミリーだ。 加えて長年バンドの大ファンでもあったというのだから、これ以上の適任はいないだろう。リフやメロディの随所にハーモニーがちりばめられ、 ギターが2人になった利点がフルに生かされている本作は、さらなるグレード・アップを果たしたデストラクションに他ならない。 こんな作品が作れるならば、スリーピースに固執する理由などどこにもない。「ギターが2人になり、曲作り、レコーディング、ライヴ、 いずれにおいても可能性が広がった」というシュミーアの発言は、偽りのない本心であろう。 『ボーン・トゥ・ペリッシュ』は、ベテラン・バンド、デストラクションの新たなる一歩となる作品。まだまだ彼らの進化は止まらない。 【メンバー】 シュミーア(ベース/ヴォーカル) マイク(ギター) ダミール(ギター) ランディ(ドラムス)

ウィー・アー・ノット・ユア・カインドウィー・アー・ノット・ユア・カインド

アイオワが産んだ猟奇趣味的激烈音楽集団、スリップノット。数々の苦難&受難を乗り越え、いよいよ完全復活を果たすーーーー 通算6枚目となるニュー・アルバム『ウィー・アー・ノット・ユア・カインド』をロードランナーよりリリース!! 今回のアルバム・リリースについて、ギタリストのジム・ルートは「これまでの中で最も作詞作曲とレコーディングに時間をかけたアルバムだ。 このアルバムを作った時にインスピレーションになったのは、シングルだけじゃなくフル・アルバムを作る事にこだわっているアーティストたちだ。 今の音楽業界はとにかくシングルを出して稼ぐ方向に傾いているけど、俺たちスリップノットは一つの作品として完成している、 アルバムでしか味わえない体験を届けたかった。」と話し、M・ショーン・クラハンは、「俺たちが作っているアートは制作するのに時間がとても掛かるっているんだが、 その分すごくやりがいがある。4年間をかけてメンバーの感情と情熱を注いだこのアルバムだからこそ、やっと今回リリースすることになって俺たちは救われた気分だよ」と語る。 今作は19カ国の総合アルバム・チャートにトップ5でデビューを果たし、日本、オーストラリア、そしてアメリカで1位を獲得した2014年のアルバム 『.5:ザ・グレイ・チャプター』以来となる6作目。同作を手がけたグレッグ・フィデルマンが、この最新アルバムでもスリップノットとプロデューサーとして名を連ねている。 昨年発表されたシングル「オール・アウト・ライフ」は、今回の「アンセインテッド」同様にM・ショーン・クラハンが監督を務めたミュージック・ビデオがリリース同日に YouTube上でトップ10にトレンド入りを果たし、ミュージック・ビデオ再生数が3500万回を記録、すでにストリーミング回数3500万回を突破している。 5月17日にスリップノットは人気テレビ番組「ジミー・キンメル・ライヴ」のアウトドア・ステージでパフォーマンスを披露する予定であり、 従来のステージのスタンダードを覆すようなライブが期待できるだろう。 さらに6月9日には、完全ソールドアウトを記録したドイツのロック・アム・リング・フェスティバルにて、約9万人の前でパフォーマンスを披露する予定で、 この模様はMagentaMusik 360を通して世界にライブストリーミングされる予定だ。 夏にはヴォルビート、ゴジラ、ベヒモスらアーティストと共に「ノットフェス・ロードショー・ヘッドライン・ツアー」と銘打たれた北米ツアーを行い、 10月にはオーストラリアでメタリカとのツアーが決定している。

フィア・オブ・ザ・ダークフィア・オブ・ザ・ダーク

アイアン・メイデン、約20年振り最新リマスター音源!第三弾4作品! 全メタル・ファンよ、歓喜せよ!英国が誇る究極のメタル・モンスター≪アイアン・メイデン≫の全スタジオ・アルバムが、 遂に(約20年振り!)最新リマスター音源となって生まれ変わる! 今回の「ザ・スタジオ・コレクション ─ リマスタード」シリーズは、2015年のハイレゾ・デジタル配信時のリマスター音源を使用。 英国オリジナル発売時の収録曲に準じた全16枚のスタジオ・アルバムを年代順に4回に分けてCDで発売。 また、各回の発売作品の中から1作品をコレクターズ・エディションとしても発売。1/24スケールのフィギュアと特製パッチを、 特別にデザインされたボックスに封入した、ファンにとって垂涎もののアイテムとなること間違いなし! 第三弾ラインナップは『フィア・オブ・ザ・ダーク』がコレクターズ・エディションとして発売! 1992年作品。バンドと共に数々の名作を生み出してきたプロデューサー、マーティン・バーチと共に、 バンドの頭脳でもあるスティーヴ・ハリスが初めてプロデューサーとしてクレジットされることとなった、通算9作目のアルバム。 80年代のメイデンらしさを再び手にしたかのような練り上げられた楽曲を収録した今作は、バンドにとって3枚目の全英1位を獲得した、 90年代を代表する名作だ。全英1位、全米12位を記録。

XファクターXファクター

アイアン・メイデン、約20年振り最新リマスター音源!第三弾4作品! 全メタル・ファンよ、歓喜せよ!英国が誇る究極のメタル・モンスター≪アイアン・メイデン≫の全スタジオ・アルバムが、 遂に(約20年振り!)最新リマスター音源となって生まれ変わる! 今回の「ザ・スタジオ・コレクション ─ リマスタード」シリーズは、2015年のハイレゾ・デジタル配信時のリマスター音源を使用。 英国オリジナル発売時の収録曲に準じた全16枚のスタジオ・アルバムを年代順に4回に分けてCDで発売。 また、各回の発売作品の中から1作品をコレクターズ・エディションとしても発売。1/24スケールのフィギュアと特製パッチを、 特別にデザインされたボックスに封入した、ファンにとって垂涎もののアイテムとなること間違いなし! 第三弾ラインナップは『フィア・オブ・ザ・ダーク』がコレクターズ・エディションとして発売! 1995年作品。前作『フィア・オブ・ザ・ダーク』に伴うツアーの後、稀代のフロントマンであるブルース・ディッキンソンがバンドを脱退、 世界中のファンに衝撃を与えたアイアン・メイデンが、新たに元ウルフズベインのブレイズ・ベイリーをヴォーカリストに迎え入れ発表した、 記念すべき通算10作目となるアルバム。彼らのアルバムの中でもダークな雰囲気が支配する作品であり、その作風が残忍なアルバム・ジャケットにも見事に描かれている。 全英8位、全米147位を記録。

ヴァーチャル・イレヴンヴァーチャル・イレヴン

アイアン・メイデン、約20年振り最新リマスター音源!第三弾4作品! 全メタル・ファンよ、歓喜せよ!英国が誇る究極のメタル・モンスター≪アイアン・メイデン≫の全スタジオ・アルバムが、 遂に(約20年振り!)最新リマスター音源となって生まれ変わる! 今回の「ザ・スタジオ・コレクション ─ リマスタード」シリーズは、2015年のハイレゾ・デジタル配信時のリマスター音源を使用。 英国オリジナル発売時の収録曲に準じた全16枚のスタジオ・アルバムを年代順に4回に分けてCDで発売。 また、各回の発売作品の中から1作品をコレクターズ・エディションとしても発売。1/24スケールのフィギュアと特製パッチを、 特別にデザインされたボックスに封入した、ファンにとって垂涎もののアイテムとなること間違いなし! 第三弾ラインナップは『フィア・オブ・ザ・ダーク』がコレクターズ・エディションとして発売! 1998年作品。前作よりメンバーに加わったブレイズ・ベイリーをフロントに擁する2枚目の作品にして最後の作品となった、通算11作目のアルバム。 前作のダークなサウンドから一転、王道のアイアン・メイデン・サウンドを再び手にしたこの作品は、隠れた名作として語られることもあるアルバムだ。 当時バンドが始動させていたゲーム「Ed Hunter」の世界観と、98年に開催されたサッカーのワールドカップの要素を組み合わせた作品としても知られる。 全英16位、全米124位を記録。

ブレイヴ・ニュー・ワールドブレイヴ・ニュー・ワールド

アイアン・メイデン、約20年振り最新リマスター音源!第三弾4作品! 全メタル・ファンよ、歓喜せよ!英国が誇る究極のメタル・モンスター≪アイアン・メイデン≫の 全スタジオ・アルバムが、遂に(約20年振り!)最新リマスター音源となって生まれ変わる! 今回の「ザ・スタジオ・コレクション ─ リマスタード」シリーズは、2015年のハイレゾ・デジタル配信時のリマスター音源を使用。 英国オリジナル発売時の収録曲に準じた全16枚のスタジオ・アルバムを年代順に4回に分けてCDで発売。 また、各回の発売作品の中から1作品をコレクターズ・エディションとしても発売。1/24スケールのフィギュアと特製パッチを、 特別にデザインされたボックスに封入した、ファンにとって垂涎もののアイテムとなること間違いなし! 第三弾ラインナップは『フィア・オブ・ザ・ダーク』がコレクターズ・エディションとして発売! 2000年作品。前作発表後にゲーム「Ed Hunter」と、コンピレーション・アルバム『エド・ハンター』をリリース、 それに伴うツアーで90年にバンドを脱退したエイドリアン・スミスと、93年に脱退したブルース・ディッキンソンがバンドに復帰、 黄金期のメンバーによる新たなアイアン・メイデンに世界が歓喜する。現在も続くラインナップがここに誕生し、 6人編成となったアイアン・メイデンとして初の作品となった今作は、新たなるメタルの歴史の扉を開く重要なアルバムだ。全英7位、全米39位を記録。

ライヴ・イン・ジャパン2018ライヴ・イン・ジャパン2018

2018年、魂の“暴動=ライオット”を巻き起こした感動のライヴが蘇る。 名盤『サンダースティール』(1988)完全再現を含む、日本のメタル・ソルジャーズに捧げる永久保存名曲満載ライヴ。 日本盤限定ボーナス映像「スティル・ユア・マン」「ブラック・レザー」収録。LOUDNESS山下昌良が「ウォリアー」でゲスト参加。 2018年3月10日/11日、川崎CLUB CITTA'でヘヴィ・メタルの奇蹟が起こった。 名盤『サンダースティール』(1988)の30周年を記念するアニヴァーサリー・ライヴ。二部構成、 2時間半におよぶステージは早くも伝説の域に達している。本作は、その全貌を余すところなく収めた鮮烈なドキュメントだ。 第1部は 新旧クラシックスで押しまくるベスト・セット。最新アルバム『アーマー・オブ・ライト』(2018) のタイトル曲は、 当時まだ発売前にも拘わらずいきなり場内を沸点までヒートアップさせる。『ザ・プリヴィレッジ・オブ・パワー』(1990)からの「オン・ユア・ニーズ」 「メタル・ソルジャーズ」、『イニッシュモア』(1997)からの「エンジェル・アイズ」などが次々と繰り出されるライヴは、 突き上げた拳を下ろすことを許さない怒濤のメタル絨毯爆撃だ。今回の日本公演のハイライトである第2部、『サンダースティール』完全再現は、 永久保存級の凄演だ。アルバム当時のメンバーはドン・ヴァン・スタヴァン(ベース)のみだが、現在のラインアップにはライオット魂が伝承されており、 2012年に亡くなったギタリストのマーク・リアリへの愛と敬意が備わっている。2013年に加入したトッド・マイケル・ホール(ヴォーカル)は オリジナルを尊重しながら、闇を斬り裂くハイトーンのシャウトで観衆のハートと会場全体を揺さぶる。 さらにアンコールでは「ロード・レーシン」「ソーズ・アンド・テキーラ」「ウォリアー」という初期のクラシックス3連打を披露。 「ウォリアー」ではLOUDNESSの山下昌良がゲスト参加。さらにバンドのマスコットである“ジョニー”軍団がステージを占拠、 ヘッドバンギングを繰り広げるなど、アニヴァーサリー・ライヴに相応しい盛り上がりを見せた。 特筆すべきなのは、バンドと日本の観衆が生み出す化学融合だ。初期から『ナリタ』(1979)というアルバムを発表するなど、 常に日本から刺激とインスピレーションを得てきた彼らは、本作のライヴでも「ランド・オブ・ザ・ライジング・サン」をプレイ。 本作に収められたヘッドライナー・ツアーからわずか半年後、2018年9月にも“METAL WEEKEND 2018”で来日公演を行っていることからも、 両者の強い絆を感じることが可能だ。 バンドは1989年に初来日。1990年=2度目の来日公演は『RIOT IN JAPAN - LIVE!!』としてライヴ・アルバム化されたが、 オフィシャル・ブートレグ的な音質の作品だった。本作はライオットと日本の爆発的なケミストリーをフル装備で捉えた記念碑的作品である。 本作は2日目=11日のステージを軸とし、その日のみプレイされた「オン・ユア・ニーズ」「メタル・ソルジャーズ」を本編収録しているが、 日本盤限定ボーナス映像として、初日=10日のみプレイされた「スティル・ユア・マン」「ブラック・レザー」も収録している。 「SHINE ON!カガヤケ!」という熱いメッセージが、日本のヘヴィ・メタル・ファンの魂を鼓舞する。2018年3月の二夜は、本作によって永遠となった。 【メンバー】 トッド・マイケル・ホール(ヴォーカル) ドン・ヴァン・スタヴァン(ベース) マイク・フリンツ(ギター) ニック・リー(ギター) フランク・ギルクリスト(ドラムス)

ヒューマン・ターゲットヒューマン・ターゲット

混迷に拍車がかかる世界情勢。頻発する異常気象。SNSに興じるばかりの大衆。オーストラリアが誇るデスコアの雄、 ザイ・アート・イズ・マーダー渾身の5thアルバムは、我々が生きるディストピアにノーを突き付ける激烈な内容。 デスコア・ファンはもちろん、オールドスクール・デス・メタルやグラインドコア・ファンも必聴。 オーストラリアが生んだデスコアの雄、ザイ・アート・イズ・マーダー。 06年、ギタリストのショーン・デランダー、ドラマーのリー・スタントンらを中心に結成された彼らは、成功への階段を駆け上ったバンドと言える。 08年にデビュー作となるEP『Infinite Death』をリリースすると、これがいきなり地元オーストラリアのインディペンデント・チャートの10位にランクイン。 その後、ヴォーカリストの交代を経て、10年には『The Adversary』でアルバム・デビューを果たす。12年にリリースされたセカンド・アルバム『Hate』は、 オーストラリアの「メインストリーム・チャート」の35位にランクイン。エクストリーム・メタル・バンドとしては初のTOP40入りという快挙となった。 (インディペンデント・チャートでは1位を記録。)もともとはハーフカット・レコードという地元オーストラリアのレーベルからのリリースだった本作だが、 そのクオリティゆえ、ザイ・アート・イズ・マーダーの名はあっという間に世界中のエクストリーム・メタル・ファンへと伝播。 結果、彼らは超大手のニュークリア・ブラストとの契約を果たすこととなる。『Hate』もニュークリア・ブラストを通じ、全世界発売された。 その後、アメリカのサマー・スローター・ツアーやイギリスのダウンロード・フェスティヴァルといった名だたるステージを制覇していった彼らの人気は沸騰。 15年にリリースされたサード・アルバム『ホーリー・ウォー』は、アメリカでもTOP100入りを果たす。 これはオーストラリアのエクストリーム・メタル・バンドとしては初の偉業である。 そして、この度リリースとなるのが、17年の『ディア・デソレイション』に続く5枚目のアルバム、『ヒューマン・ターゲット』だ。我々が生きているこの世界は、 あらゆる意味でおかしくなってきている。「人間臓器収穫の悪夢?」などというデス・メタル顔負けの見出しがウォール・ストリート・ジャーナルの見出しを飾る。 (これは中国で囚人の臓器が摘出され売買されている疑惑を報じた記事だ。)人類を滅亡においやるかもしれないほどの急激な気候の変動は、地球上のあらゆるところで発生している。 にもかかわらず、人々はSNSに興じるばかり。これがディストピアでなくて何であろう。『ヒューマン・ターゲット』は、この狂った世界に対する最後の抵抗というだけあり、 その内容は激烈極まりない。ザイ・アート・イズ・マーダーは「デスコア」とカテゴライズされることが多いが、その根幹にあるのはデス・メタルの持つ暴虐性。 激しくて、ヘヴィで、速いその音楽は、リスナーに息つく暇を与えない。そしてもちろんテクニカルでグルーヴィー。『ヒューマン・ターゲット』は、 ファンが彼らに求めるものすべてを包含した作品であり、デスコアやメタルコアのファンだけでなく、オールドスクールなデス・メタルや グラインドコアのリスナーにも強烈にアピールするアルバムに仕上がっている。 【メンバー】 CJ マクマホン(ヴォーカル) アンディ・マーシュ(リード・ギター) ショーン・デランダー(リズム・ギター) リー・スタントン(ドラムス) ケヴィン・バトラー(ベース)

このエントリーをはてなブックマークに追加
TOP