ジャンル : クラシック > 声楽曲
36歳で事故死した不世出のリリック・テノール、ヴンダーリヒが遺した、「詩人の恋」と並ぶ名盤のひとつとなるシューベルト。彼が最も得意としていた作品で、主人公の愛の喜びと悩みと別れが美しく歌い紡がれている。
制作・出演
ウィーン楽友協会合唱団 / エーベルハルト・ヴェヒター / グンドゥラ・ヤノヴィッツ / ブラームス / ヘルベルト・フォン・カラヤン / ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 / ラインホルト・シュミット / ヴォルフガング・マイヤー最高の音で楽しむために!
50代半ばで惜しくも亡くなったポップの全盛期の録音。澄んだ歌声と知的で感受性豊かな表現力を持っていたポップが満を持して発表したシューベルト・アルバムで、彼女の意気込みが感じられる名盤だ。
制作・出演
アンドレ・プレヴィン / アーサー・オールダム / オードリー・クリフォード / シーラ・アームストロング / ジェラルド・イングリッシュ / ロンドン交響楽団 / ロンドン交響楽団合唱団 / 聖クレメント・デインズ小学校合唱団プレヴィンの2種ある「カルミナ・ブラーナ」の最初の録音。この曲が持つあふれんばかりの生命力がプレヴィンの指揮で沸き立ち、見事なバランスを保っている。ロンドンso.&cho.による演奏と合唱も明瞭で秀逸。
情感の罠にはまりやすい三善+谷川コンビの作品が、少し距離をおいて冷静にうたわれていることが、この盤の大きな魅力といえよう。山田和樹のユニバーサルな音楽性、プロ合唱団らしい透徹した歌唱力が、“熱い”作品群をスタイリッシュな境地へと誘おうとするさまに、思わず襟を正したくなる。
発売元
日本伝統文化振興財団藤原歌劇団の創設者、藤原義江(1898〜1976)の、名テノールとしての足跡が見事な復刻で蘇った。オペラの普及期ゆえに、すべての曲は日本語で歌われているが、海外のオペラ・ハウスで鍛えられた美声は、21世紀の耳で聴いてもさすがに別格。カレーラスを彷彿とさせる色気あふれる歌い口は、絶品と言ってもいいものだ。“洋楽篇”と“日本歌曲編”の2セットに分売されているが、内容は実質4枚組。前者は昭和8〜15年、後者が大正15〜昭和7年発売と、音源の時期が異なるため、経歴に沿った声や歌い口の変化も興味深い。
発売元
日本伝統文化振興財団歴史的なSP盤のアナログ音源を、最新のデジタル技術と音楽的アプローチによって修復する“ノイズレスSPアーカイヴス”シリーズの第4弾。明治31年生まれのテノール、藤原義江が昭和初期〜15年頃に録音した「宵待草」などの日本歌曲を収録。
さまざまなシーンに活用できて楽しめるオムニバス・ベスト・シリーズ『決定盤!!』。本作には、「いざやともに」「ちからの主を」など、日本語で歌われ親しまれてきた賛美歌の数々を収録。
制作・出演
アサコ・モリカワ / ウィリアム・バード / ウェンディ・ギレスピー / クレア・ウィルキンソン / スザンナ・ペル / フレットワーク&クレア・ウィルキンソン / リチャード・キャンベル / リチャード・タニクリフ / リチャード・ブースビィ深みを感じさせつつもソヨと軽く柔らかな風合いを持つガンバの響きが、バードやギボンズなど同時代の作品のみならず、近現代の曲をも清新な色に染め上げる。たとえばショスタコの前奏曲。透明感でもなく孕むエグ味でもなく和声の新しさが楚と浮かび上がる。★
クラシックの名曲が高音質で味わえる“おとなBEST”シリーズ。2001年に発表されたカウンターテナー、スラヴァのベスト盤をSHM-CDでパッケージ。クラシカル・ヒーリングの先駆者である彼の美しいハイトーン・ヴォーカルに魅了される一枚だ。
20世紀後半のスペインを代表するソプラノとピアニストの、ニューヨーク、ハンター・カレッジでのコンサートを録音した歴史的音源。二人の大演奏家による、スペイン芸術の真髄がうかがい知れる貴重なアルバムだ。
聴く人の心に優しい癒しを与えてくれるCD。Yuccaの歌声はクラシカル・クロスオーヴァーという枠を超えた普遍的な求心力を持つ。高い歌唱技術を持ちながらもそれを感じさせない自然さが持ち味。ボッケリーニの名曲をアレンジした「エニィタイム・エニィウェア」の静謐な安らぎが心地よい。