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リットーミュージック発行『サックス&ブラス・マガジン』の編集部が選曲・監修を担当したコンピレーション・アルバム。国内外のアーティストがバランスよく収録され、管楽器ファンのみならず楽しめる一枚だ。
スムース・ジャズの人気ピアニスト、松居慶子の初のセルフ・プロデュース作で通算23作目。さらに、初のアフリカ中心の録音。タイトル曲の「MOYO」は、スワヒリ語で“ハート・アンド・ソウル”の意味。松居は大らかなサウンドの中、躍動的なピアノを聴かせている。
ヴィーナスからの第2弾となる本作、ユニークなのはすべての曲がテナー・サックスとクラリネット、それぞれのヴァージョンで収録されている点。しかもバラード中心のしっとりとした構成。同じ素材でも、シェフの腕と料理法によってはこうも違うってことか。
スタンダードや映画の名曲、ブルースなどを収録。小技を利かせ、洒落た雰囲気で、という演奏ではない。奇をてらうことなく、弾きたいことをストレートに音に込めて弾いている感じ。一本筋の通ったメイバーンの美学で弾いていて、重厚な響きに彼の感情が凝縮されている。
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株式会社ポニーキャニオンアン・バートンのバックで美しいピアノを聴かせてくれたヴァン・ダイクのトリオでの一枚。選曲がとてもよいアルバムで飽きることがない。だが、どうしてもルグランの曲が耳に残ってしまうのは自分だけだろうか。優しく美しく上品なピアノを堪能した。
テナー・サックス、ジャズ教育の第一人者として知られるジョージ・ガゾーンのボサ・ノヴァ・アルバム。ホメロ・ルバンボ率いるブラジリアン・ジャズ・トリオ“トリオ・ダ・パズ”の共演だ。テナーとギターが豊かな音楽を奏でるリラクゼーション・ミュージック。
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株式会社ポニーキャニオングレート・ジャズ・トリオが残した名曲ばかりで編集されたアルバム第2集。どのトラックも非常にモダンな仕上がりで、ジョーンズの格調高く丁寧に歌うピアノにヴィンディングのベースが好調。「四月の思い出」での細かくて繊細なピチカートや正確で太い音色のソロが聴かせてくれる。
日本での人気も上昇中のドイツ人ピアニストが、母国の作曲家クルト・ワイルやベートーヴェンのほか、イヴァン・リンス、キャロル・キングなど多彩な楽曲を演奏。ベース、ドラムとの密な協調性を大切にしながらのピアノ・ソロには、しっとりとしたリリシズムが漂う。
ローマでレギュラー活動しているピアノ・トリオが、“ローマ・トリオ”として本邦デビューを飾った作品。ピアノのルカ・マヌッツァをはじめ中堅若手の精鋭揃い。正統的なアプローチが基本の三位一体のジャズを展開。イタリア・ジャズのレベルの高さを知らされる。
ロリンズばりの太いトーンが特徴のベテラン・テナー、ボブ・キンドレッドがラテン・ボレロに挑む。だが、内容は真のジャズ・バラード集であり極めてブルージィな仕上がりとなっている。全編で澄んだよく通るテナーが印象的。むせび泣くような音色も良い。
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株式会社ポニーキャニオン制作・出演
EricVloeimans / JackCoenen / JelJongen / JosBeeren / ToondeGouw / ウィム・ボット / グレン・ミラー・ヨーロピアン・メモリアル・オーケストラ / ルート・ブルルス発売元
株式会社ポニーキャニオンアコーディオンとヴィブラフォンのマエストロ、ガリアーノ・トリオがアルゼンチン・タンゴの巨匠アストル・ピアソラの没後15年目に捧げたアルバム。ニューヨークから迎えたミュージシャンとともにピアソラへの思いを響かせている。