発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
10枚目のシングル(ルナシー“終幕”後としては6枚目)は自身も出演するテレビ・ドラマ『九龍で会いましょう』の主題歌。キャッチーなコーラスが特徴的だ。カップリングには同曲のアコースティック・ギターによるインストゥルメンタルも収められている。
朝比奈隆が80年代にさまざまな場所でいろいろなオケと演奏したブルックナーの交響曲を全集としてまとめたもの。最も充実していた時期の朝比奈のブルックナーがここにあるといってよいだろう。特に83年の東京カテドラルでの大フィルとの7番と8番は記念碑的演奏だ。特典盤として付けられている朝比奈隆が宇野功芳を相手にブルックナーについて語った録音(約50分間)も興味深い。
シャム猫という名の男女ユニットによる2年半ぶりのサード・マキシ。エキゾティックで気まぐれなYOKOの歌声は椎名林檎を連想させるが、デビューはこちらが先。情感のある乾いたサウンドが現代の空虚な空気とシンクロして何ともいえない余韻が耳に残る。
サンバとともに生きてきた33年生まれ名シンガーの新録盤。アルバム・タイトルにあるように、サンバの流れを追いつつ御大の人生を描こうとした大作だが、とにかく喜びと精気とダンディズム、あり。ブラジル音楽に興味を持つ人は、必聴といいたくなる佳盤。★
1曲目の「それぞれの空」は、映画『翼をください』のイメージ・ソング。悲しい別れの歌だが、そのしっとりした感じは、映像とともに流れてくるのにぴったりかも。2曲目の「影ふみ」もまた、じんわりと心の中に入りこんでくるような作品。
若者ばかりのクァルテット。であればシャープな技巧にスピード感あふれるストレートな音楽。と、こんな先入観を持つのはマチガイ。もちろんそういう点もあるけれど、ファーストの伊藤亮太郎の持ち味にもよるのか、この団体は思いのほか湿度のある音楽を聴かせてユニーク。
ポップスにカヴァーされたクラシックの名曲を集めたコンピレーション・アルバム。オリジナルの形とカヴァー・ヴァージョンの両方が収められていて、聴き比べができる。
「水のいのち」から「大地賛頌」まで、日本の代表的な作曲家による合唱名曲ベスト20を、最高の指揮者と演奏陣により収録。“合唱のビクター”が贈る、コーラスの美しさと楽しさがあふれる決定盤。
吉田兄弟の活躍により、幅広い層からの注目を集めている津軽三味線。神様・高橋竹山から名人・木下伸市、そして新鋭・吉田兄弟までの名演奏を収めた豪華競演盤。新しさと伝統美の結晶。
2002年から中学校の必修項目となる和楽器。その魅力を代表的楽器の演奏によって紹介する、和楽器への誘い。琴・三味線・尺八などの情緒豊かな音色は、ヒーリング・ミュージックとしても最適。
2001年春、惜しまれつつ世を去った矢下流宗家・尺八演奏家の矢下勇による代表的民謡の集大成。名人芸が音色と共に運ぶ、ふるさとの風や香り。心に落ち着きと潤いをもたらす音楽としても効果的。
日本の伝統的音楽文化として後世に伝えたい江戸の粋、江戸祭囃子。国指定無形文化財江戸里神楽若山流四世家元の若山胤雄と、その社中により繰り広げられる、心踊るお囃子の数々。
誰もが知っていて誰もやってなかった「燃えよドラゴンのテーマ」をフィーチャリングした意欲作。Q&山田マンの対照的なラップはそのままに、メロディ感の強いサビ、思いっきり重心を落としたサウンドが奏でるテーマは“破壊と創造”。燃えてます。
ヨゼフ・スークの健在ぶりを示す好アルバムである。スークはドヴォルザークの血を引くチェコの大御所。あまりにもポピュラーな名旋律を集めた演目ながら、これだけジューシィかつ叙情的な演奏は今日では希少。心にしみ入る味わい深い演奏である。