発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
移籍後第2弾シングル。緩やかな空気感を作り出す曲風と音質は、明らかに以前の彼らより大人っぽい。曲中に見える心の成長が優しい気分を運ぶ今作は、解放感あふれるPVにも注目を。さらなる自信をつけ、大空を力強く浮遊する三人の新境地がいま開かれつつある。★
4人組のバンドだが、その楽曲のテイストはかなりフォーキー。曲そのものも、またヴォーカルの歌い方も朴訥で、いい意味で洗練されていないざらざらした感触が、親しみやすさや温かさといった雰囲気を生み出している。3曲とも素直で実直な作品だ。
男性2人のユニット、VOICEのヒット曲「24時間の神話」がアンプラグドで復活。最近はアコースティックなストリート・ライヴを精力的に行なってきた彼らがその成果を込めた1枚。
ヴォーカルでメインのソングライターである鈴木由紀子とギターとドラムの男性二人による、ブージークラクションのニュー・シングル。アルバム『NORTHERN HYMNS』のパイロット盤だ。今回もエッジの鋭いサウンドが気持ちいい。
鍵盤音を中心に、ビブラフォン、コンガなどをフィーチャーした(1)を筆頭に、ブレイクを活かした弾むリズムと流れるフレーズのコントラスト、落ち着いた耳通りのいいヴォーカル、そして何より歪みを駆使した音響が気持ちいい。音の世界に引きずり込まれるような印象だ。
前作のジョン・コルトレーン追悼で大きなハードルを越え波に乗る新世代女性歌手の当録音は、ブルースやブルー・テイストに焦点を絞った作品。おきまりのブルースを避け、持ち前の自由で多彩なブルース感を展示。少しダルで翳りのある声が意外に胸に迫る。★
ハデな大ヒット曲のあとに、インディーズ時代の作品をリメイクしたクールなR&Bナンバーを持ってくるところがいいセンス。本質的には生真面目な青春バンドなんだなっていうのが丸出しの歌詞と、セクシーなMIEの声との絡みがいいバランス。これで足元は固めただろう。
1曲を除いて作詞のすべてを担い、コンポーザーには忌野清志郎、鈴木慶一、森山達也、上田現(レピッシュ)等が協力、コーラス参加にCHARA。全編通してストーリー性が高く、コンセプチュアルな仕上がり、という点で彼なりのプログレッシヴな1枚。
タイトル曲は濃厚で泥臭い真っ向勝負のファンク。躍動感のあるグルーヴや猥雑に揺れるワウ・ギターが、やや粘り気のあるヴォーカルとよくフィットしている。カップリングはソウルフルなスロー・ファンク。いずれも彼自身の“黒さ”がストレートに伝わってくる。
彼女のアルバムの中から、サンバ、ボサ・ノヴァ系の楽曲をまとめたコンピレーション。「スキンドゥ・レ・レ」の別ヴァージョンほか、未発表オリジナル曲も収録している。
(1)は永六輔作詩・小沢昭一作曲。(2)はご存じ(の向きも少なくなったか)西条八十の詞。戦前生まれにとって、童謡がどれくらい身体にしみ込んでいたか、としみじみ思いをはせる。“戦争”というものへの理屈を超えた嫌悪感を直截に表現し続ける姿勢に“疵”の深さを見る。
ニュー・アルバム『sine』からの先行シングル。ジャケットやタイトル曲のプロモ・クリップからもわかるように、ドイッチェなボディ・ビート系とフィリーなディスコが2002年型にミックスされた4曲を収録。それでもポップス、という点に彼らの意志が。
コンコードでの4作目となるスティーヴィー・ワンダー曲集。どの曲も原曲よりスローなテンポでゆったりと歌っていて、完全に自分のカラーに塗りかえている。最初は少し戸惑うけど、聴いているうちに原曲は忘れ、ニーナの世界にどっぷりとハマってしまうから不思議。
ボクサーの畑山隆則の入場テーマ曲に使われるなど、以前から格闘技界とのつながりが深かった彼らだが、このマキシは人気格闘コミック「グラップラー・バキ」とのコラボレートだ。原作者の板垣恵介によるジャケットも素敵な、甘くないヒップホップ。
メンバー全員サッカー好き。試合の合間に流れる“ロック”が、いかに会場を盛り上げ、熱くするかを知っている彼らが贈るリアル・サポーター・ソング。安っぽい情熱ではない証拠に、音に漲るギラギラとした感情が会場のみならず体を熱し続けてくれる。
レーベル移籍後初となるシングルは、迷いが吹っ切れたかのようなバンドとしての自信を見ることができる。緩やかな流れのなかをメロディが内的に大きな波を作り、また歪んだロックンロールでクールネスを体現するプレイぶりは、明らかに以前と異なっている。
ジョニー・サンダースのアコースティック・アルバムで生ギターに目覚めたという千葉県出身の24歳、龍之介の4枚目のシングル。骨太なヴォーカルで独自のロマン世界を歌いあげる。最初のシングルはプロデュースがPANTAだったそうで、思わず納得。