発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
ハルマゲドンだの秘密結社だの……世紀末テイストの歌詞が、お祭り気分のサウンドに乗せて爆発する、宮村優子の奇想天外アルバム。みやむー本人の作によるナンバーもあるが、大槻ケンヂ、戸川純、ジッタリン・ジンら豪華な参加アーティストの曲も聴きどころ。
今回も共同プロデュースにエル・マロの曾田茂一が参加しており、彼から受ける刺激とふたりの欲求がぶつかったせいだろう、前作以来加速度的にアヴァンギャルドなR&Rバンドと化していってるソニックス。マキシではライヴで今映えそうな曲が3曲並んだ。
ファンク、ソウル、ディスコ、R&Bなどの要素をソツなくブレンドしたユニット。どこかの喫茶店でさりげなくかかっていれば特に悪い気もしないが、じっくり聴くとなるとかなりツライ。女性ヴォーカルの弱さがきわだって、ちょっぴりハズレ。
あ、キョンキョンみたいな歌い方、って古いか。ロックでもポップスでもない、これはやっぱりアイドル歌謡でしょう。前向き、純粋、元気、というキーワードを持って、自作自演で勝負するニュー・カマー。しかし、どこからどうみても普通だなぁ。
89年の初作品『ボトムズ・アップ』以来10年ぶりのセカンド・アルバム。ハイライト・ソングは、彼が敬愛するジャコの「コンティニゥーム」のカヴァーだが、ジム・ベアードやデニ・チェンなどの僚友を結集した演奏はどれも入念そのもの。構想10年の成果絶大。
“黄昏の街に男の船が出る”って、なんつー歌詞だ。節回しは完全に演歌、でもって演奏は歌謡パンク。これぐらい開き直れば、ライヴではかなり笑えるな。こんなロックもあるんだぜ日本人なんだから、という志を秘めて……ないだろうな、別に。
名曲「ヴィーナス」が世界的なリヴァイヴァル・ヒットとなったショッキング・ブルーのベスト・コレクション。彼らは'68年にデビューしたオランダのグループだが、そのキャッチーなメロディーとシンプルなサウンドは15年以上を経た今でも古びていない。
東西を問わず楽器の源の一つは太鼓だ。時には祭礼と結びつき、時には日常生活における情報伝達の具として用いられた。これは日本の各地に伝わる太鼓のさまざまを収録したもの。地方ごとに表情の違うバラエティの豊かさ、思わず息を飲む技の冴えに驚かされる。
アンディ・ウィリアムスの第1期黄金時代であるケイデンス・レコード時代(56〜61年)の作品集。全米1位に輝いた(2)をはじめ、どの曲も若き日のアンディのさわやかな歌声が魅力的。ポピュラー・ファン並びにオールディーズ・ファンには嬉しい一枚だろう。
60年代後半〜70年代前半にかけてトム・ジョーンズとともにパワフルな歌声で人気を博したイギリス人シンガーが歌うスタンダード集。その大仰な唱法と名スタンダード曲という取りあわせが妙にマッチしていて、ラスベガスのショーのような雰囲気が味わえる。
98年に12年ぶりに活動を再開した“101ストリングス”。ヨーロッパのオケから101本の弦楽器奏者が参加し、総勢140名もの大編成で演奏していた60〜87年時代のベスト盤。往年のムード音楽、イージーリスニング音楽の名曲が華麗なスケール感をもって蘇る。
曲のすべてを映像化することで有名な彼らのセカンド・マキシ。荒野の山師・宇宙人・大道芸人を映像モチーフとする(1)は、怪しげなファンク。(3)はタイトルの硬さとは裏腹にヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「サンデイ・モーニング」の雰囲気を醸し出してキュート。
99年5月にマキシ・シングル「眠る魚」でデビューした、シンガー・ソングライターの1作目。ピアノをメイン楽器とする人で、ウィンダム・ヒルのサウンドを彷彿とさせるような、清涼感かつ透明感にあふれる音楽を作る。かといって現実離れした世界ではない。
音圧ありバランスもいいサウンドでループは時に単調だがベースの唸りには無理があってよい。ドラムスのバラけた響きとまっすぐに言葉を伝えようとするラップにうまくシンクロしている。意味はわかりやすくポジティヴで腰は低いがしぶとさを表出。⇒Dragon Ash ディスコグラフィはこちら