発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
あ、キョンキョンみたいな歌い方、って古いか。ロックでもポップスでもない、これはやっぱりアイドル歌謡でしょう。前向き、純粋、元気、というキーワードを持って、自作自演で勝負するニュー・カマー。しかし、どこからどうみても普通だなぁ。
89年の初作品『ボトムズ・アップ』以来10年ぶりのセカンド・アルバム。ハイライト・ソングは、彼が敬愛するジャコの「コンティニゥーム」のカヴァーだが、ジム・ベアードやデニ・チェンなどの僚友を結集した演奏はどれも入念そのもの。構想10年の成果絶大。
“黄昏の街に男の船が出る”って、なんつー歌詞だ。節回しは完全に演歌、でもって演奏は歌謡パンク。これぐらい開き直れば、ライヴではかなり笑えるな。こんなロックもあるんだぜ日本人なんだから、という志を秘めて……ないだろうな、別に。
東西を問わず楽器の源の一つは太鼓だ。時には祭礼と結びつき、時には日常生活における情報伝達の具として用いられた。これは日本の各地に伝わる太鼓のさまざまを収録したもの。地方ごとに表情の違うバラエティの豊かさ、思わず息を飲む技の冴えに驚かされる。
アンディ・ウィリアムスの第1期黄金時代であるケイデンス・レコード時代(56〜61年)の作品集。全米1位に輝いた(2)をはじめ、どの曲も若き日のアンディのさわやかな歌声が魅力的。ポピュラー・ファン並びにオールディーズ・ファンには嬉しい一枚だろう。
60年代後半〜70年代前半にかけてトム・ジョーンズとともにパワフルな歌声で人気を博したイギリス人シンガーが歌うスタンダード集。その大仰な唱法と名スタンダード曲という取りあわせが妙にマッチしていて、ラスベガスのショーのような雰囲気が味わえる。
98年に12年ぶりに活動を再開した“101ストリングス”。ヨーロッパのオケから101本の弦楽器奏者が参加し、総勢140名もの大編成で演奏していた60〜87年時代のベスト盤。往年のムード音楽、イージーリスニング音楽の名曲が華麗なスケール感をもって蘇る。
曲のすべてを映像化することで有名な彼らのセカンド・マキシ。荒野の山師・宇宙人・大道芸人を映像モチーフとする(1)は、怪しげなファンク。(3)はタイトルの硬さとは裏腹にヴェルヴェット・アンダーグラウンドの「サンデイ・モーニング」の雰囲気を醸し出してキュート。
99年5月にマキシ・シングル「眠る魚」でデビューした、シンガー・ソングライターの1作目。ピアノをメイン楽器とする人で、ウィンダム・ヒルのサウンドを彷彿とさせるような、清涼感かつ透明感にあふれる音楽を作る。かといって現実離れした世界ではない。
風変わりなカヴァー曲ばかりだが、ソフトに仕上げたレゲエ&テクノでしっとりとした出来になっている。狙いであろう“なごみ系”の匂いはプンプンとするものの、気持ちを預けてしまえばやはり心地よい納得の音楽感。ビーチでゆっくり聴くのが最高か。
今もマイ・ペースで時代と関係なく自分たちのパンクをやり続けている、スター・クラブのベスト・アルバム。収録時間72分強という長さとはいえ、21曲も入っているのはさすがパンク。攻撃的なのは当然のこと、コンパクトでポップなのが彼らの持ち味。
ラジオやテレビでアニメ番組を持っている(でも声優ではない)彼女の新作。シンガーとしては94年のデビューで、これが5作目になる。新居昭乃の曲を中心に、詩的な世界をエレクトリックなサウンドで表現している。初回生産分には絵本が付いていた。