発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
ポルノをテーマにプッシーフット・レーベルが企画したコンピ。FPMからハウイーBまで、日英仏の個性派アーティストが大集合。アブストラクトからラウンジまで、全体に漂うソフトなエロとユーモアが、上品でオシャレでモンドな空気を醸し出している。
“ロバータ・フラック、高橋真梨子を唄う”という副題通り、高橋の代表曲をリアレンジしてロバータが英詞で歌った企画盤。王道のAORサウンドを主体にオリエンタル風味やレゲエなどであっさりと味付け。さらっとした聴き心地が夏向きと言えましょう。
シンガー・ソングライター、大木彩乃のデビュー・マキシ・シングル。パリ録音とのことで、(2)はモダンなシャンソンといえなくもない。小坂明子みたいなホンワカしたものが漂うヒトなのだ。たとえが古くてすまん。今は激しい人が多いから、こんな芸風は新鮮。
ジャケットはもちろんブックレットの写真も“野に遊”。独自のピアノ・サウンドを確立してる村松健の描く春景色は、やわらかなおひさまあびて、さわやかな風うけて……自然のキモチ良さそのままに、ってとこでしょうか。(5)はフェンダーローズでの演奏です。
ガツンと吐きそうなまでにハードコアな(12)と、優しく美しいメロディを聴かせる(3)と、どれがホントなの? と錯乱せんばかり。“音楽にルールはない”と言い放つ武闘派な彼らの底力は、こんな程度のものじゃ済まされないのかも。
80年代アメリカン・ハード路線を突き進む女性ロッカーのマキシ・シングル。キーボード主体のアレンジが時折鬱陶しく、ロック色を薄める結果になっている気がするが、横関敦のギター・プレイは聴きモノ。「カタヲモイ」が新路線への布石か?
“ダンス市場”のタイトルが示すように、ポルカからブランルなどの舞曲、ジプシー音楽、ルンバ、ボヘミアの舞曲などをホルン四重奏が、予想外に変幻自在の音色で演奏していく。(13)〜(17)の「レ・ダンス」はボブ佐久間がホルン四重奏のための書き下ろした作品。
凝った段ボールジャケに入ったTOKYO No.1 SOUL SETのシングル。この人たちの音楽はなんつったらいいのか、いい意味で昔のフォークのような青臭さがあって、その一方で今風の賢さもある。バック・トラックの(3)、(4)だけ聴いてても説得力あるわあ。
72年に細野晴臣のプロデュースで『み空』をリリース後にアメリカに移住し90年代に入って本格的に音楽活動を開始、これが再開後4作目のアルバム。さまざまな人種のサラダ・ボウルであるサンフランシスコに暮す金延が見出した自分・世界観が率直に語られている。
ショパン没後150年だそうで、ロシア系(ダン・タイ・ソンはモスクワ音楽院出)ピアニストと日本人とが、ショパンの有名どころのタイトル付作品を演奏している。(7)はもちろん“大田胃酸”である。やっぱりダン・タイ・ソンとディーナ・ヨッフェがいいな。
80年代初頭までのパンク/ハードコアを下敷きにした恒例路線に加え、NYハードコアなどを導入しあれこれ挑戦するが、全てが不滅のヒカゲ節の元に収束、彼の個性の強さが伝わる。しかも年を重ねど視点の付け所が全く変わっていない! 驚愕にすら値する。
とても幻惑的かつ文学的な詞世界。なれどサウンドは、かなり重苦しい空気を持ったマイナー調なデジタル・ビート。悲壮感さえ漂う狂気的な歌声が、桃源郷的で摩訶不思議な物語の世界へと、心を誘っていく。まさにこれぞ、思いきり壊れたデジ・ポップだ!
ヴォーカル&ベース&ホーン・セクション(サックス、トランペット、トロンボーン)という男三人編成。いわゆる雑食系。いろんなジャンルの音楽のオイシイところをつまんで宇宙食とも原始食とも言い切れぬ不思議だけど気になるアッパー系ミュージック。
ファンクとポップとバラードという、彼の持つ三要素が抜かりなく散りばめられている。なかでもやはり大きいのはファンクだろう。ノリのいいリズム感で、気持ちよさそうにヴォーカルも跳ねている。シングルが4曲も入っているだけあって、キャッチーな作品。
大ベテランのヒックス率いるトリオとともに、いま見事に旬の時を過ごすアレキサンダーが有名佳曲と向き合った企画アルバム。忌憚なく虚飾もないのに、いつも力強い、白人テナーのいちばんアグレッシヴな性を浮き上がらせる、逞しい吹奏をショウケース。
50年代から60年代に活躍、ジョン・ウェイン主演の映画『アラモ』に出演したフランキー・アヴァロンのベスト・ヒット集。その甘いマスクからジョセイに大変人気があったという。全米No.1ヒットの「ヴィーナス」「ホワイ」ほか、「アラモ」関係の曲も収録。