発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
日本では「ルイジアナ・ママ」で知られる、60年代を代表するアメリカのシンガー、ジーン・ピットニー。といってもピンとくるのは50代以上……!? ともあれ、チャートを賑わしたヒット曲を全部収録したCDなのであります。ポップス黄金時代の懐メロです。
58〜67年にかけて活躍した黒人女性ヴォーカル・グループ、シュレルズの、すべてのヒット曲25曲を網羅した、まさにベスト。ビートルズがカヴァーした「ベイビー・イッツ・ユー」やキャロル・キングの名曲「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロウ」も収録。
「雨にぬれても」のヒットで有名なB.J.トーマスの72年の名盤。副題に“スーパー・セッション”とあるように、スティーヴィー・ワンダー、ポール・ウィリアムス、キャロル・キングほかがソングライティングのみならず、レコーディングにも参加。世界初CD化。
音とクレジットから推測するに、DOHZI-TとKOHEIという二人のラッパーに、レーベル・プロデューサーのROCK-Teeが音作りなどを担当した(と思われる)マキシCD。ストリートからのリアルなメッセージを発していこうとする彼らの熱気が伝わってくる音だ。
かなりディープなブリティッシュ・ロックを掻き鳴らす一方で、それを切り裂くように“孤独よ/寒いよ/このまま死んじゃうかも”と歌う。最も衝撃を受けたバンドはレディオヘッドだというが、あからさまな引用はない。凛とした雰囲気を持った新人だ。
新鋭5人組のデビュー・アルバム。線の細そうな退廃的外見に反して硬い音色で凝ったフレーズを絡ませながら走る2本のギターを柱とする楽曲はダイナミック。キャッチーな歌メロを操る一方で細部のノイズの使い方などにかなりマニアックなセンスも見える。
すっかりベテランになった女性アーティストのアルバム。肩の力が抜けた状態から、自然に湧きだしてくるようなやわらかなメロディが魅力的だ。だからこそ、打ち込みの曲においても彼女の歌とピアノが、サウンド全体にアコースティックな響きを与えている。
井手功二(ex.ブランニューモンキーズ)とベーシストの高砂圭司が97年に結成した二人組。生音中心なんでもアリで、勢いあるバンド・サウンドがとってもヘルシー。マジメで普通な中高生の日常にフィットする青春の世界、さびしがりやの景気づけにオススメ。
97年デビューの3ピース・ロック・バンドのニュー・マキシ・シングル。バンド形態からも想像できるように、ブランキー・ジェット・シティ的なソリッドな感覚を持っている。寂寥感を湛えたギターと、せつないヴォーカルが印象的だ。
セルジオ・メンデス・グループのシンガーから91年にソロ・デビューしたケヴィン・レトー初のベスト・アルバム。ブラジリアン・テイストにジャズ、フュージョン、スタンダードが渾然一体となったポップスが楽しめる。一番の魅力は透明感ある歌声。買いです。
1916年ギリシャ生まれで、戦後の日本のオペラ界の発展に大きな力となったアクリヴィ。これが初めてのCD化という。さまざまな作品の日本初演を行なってきた彼女の、大きな功績は、ここで聴くシェーンベルク。当時としては最高水準の歌唱(朗唱)と演奏。
ジャンル
世界で一番“濃ゆい”ベーシストによるファンキーかつヘヴィでテクニカルな“ファンク・メタル”作品。しかしあくまで歌モノな仕上がりが嬉しい。かつて自らがレコーディングにも参加したhideの「ブルー・スカイ・コンプレックス」のカヴァーも見事。
ロック姐ちゃん、桃乃未琴のマキシ・シングル。強い女をシンボライズしたのが「花」というわけなのだが、そのマジメさが吉と出るか凶と出るか。R&B系じゃない“ロック”のウネリを芸風にしている貴重な女性シンガーだけに頑張ってほしいが。