発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
ヴィクトリア女王時代(1837〜1901)のイギリスで演奏されていたクリスマス音楽をそのまま再現したという珍しい盤。当時と同じようにブラスバンドやオルガンなどの伴奏で、しかも古楽器やオフィクレイドまで使う程の凝りよう。合唱も美しく聴き応え満点。
女優かシンガーかアイドルか、いまいち立ち位置の定まらない感のある“天然水少女”、フル・アルバム3枚目にしてなぜか早くもセレクション。あくまで品良く生真面目に、という色を壊さない堅実な作品集となった。菩薩的ヒーリング効果も期待できそう。
新曲(1)を含むベスト・アルバム。(7)をはじめとする一連のブルースものに漂う“艶”はこの人ならでは。昭和40年代の酒場のイメージが強烈に想起される。新曲はかなり枯れてます。(3)のイントロのギターがJ.ガイルズ・バンドにクリソツでビックリ。
毎年この時期になるとたくさんリリースされるクリスマス企画CD。そんな中で本盤は、すべてガラスを使って演奏されたちょっと珍しいアルバム。編曲を神山純一が手がけ、クリスマスの定番曲が見事に“ガラスの世界”に。でも、一人で聴くのは、淋しいか?
ロシア出身のピアニスト・ギリロフと三人のベルリン・フィルの弦楽器奏者で1980年に結成した四重奏団。解釈はオーソドックスだが、4人が対等な関係でじっくりと密度の濃い音楽を織り上げていく。熟成した赤ワインのような重厚な味わいに酔える一枚だ。
復刻ブームもここまできました。主に60年代に活躍した作詞(訳詞)家のアンソロジーなのだが、音の面白さと、洋楽+日本語のキッチュさを楽しむという軽いノリで聴くべき。何か偉大な古典に接するみたいに身構えると、たぶん思いっきりコケます。
芸大卒のソムリエ永井栄がシャンパーニュのイメージで選曲。“星空を飲んでいるよう”と形容されるというシャンパーニュにふさわしい繊細で洒落たフランス音楽集だ。各曲ごとにワインが紹介され解説も充実。きらめく泡とブドウの香りが音楽となって流れ出す。
芸大出身のソムリエ、永井栄が選曲したCD。触れ込みは“ワインを一層美味しくする曲”というもの。ボルドーの波及した地域性や大きく進歩した19〜20世紀を意識して選曲したというが、なかなか面白い選曲だ。楽曲に合わせたワイン選びはこじつけっぽいが。
芸大で音楽を学び、ソムリエになった永井栄さんが、ブルゴーニュ・ワインのイメージのフレンチ・バロックを中心に選曲したCD。(5)の曲調は少し唐突。一口メモは、もう一歩踏み込んだ内容が欲しい。ラベルやシャトーの絵が入っていたらもっと楽しめたのに……。