発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
相変わらず艶めかしい歌声を聴かせてくれる人です。プロデューサーにKim Bulladを迎え制作した本作は、アンの持ち味である縦ノリ・ロックを、無理やり横ノリ・グルーヴに変えて録音した、お洒落な匂いと危険な香りを同時に漂わせた内容になっている。
あまり聞き覚えのないバンドだが、このミニ・アルバムを聴くかぎり、その実力は侮りがたし。ファンキーなギターにグルーヴ感あふれるリズム隊、そして時にはぶっきらぼうに時にはやさしく変化するヴォーカル…。この4人が醸し出す空気は超ヤバい。
これまでポップ・ジャズ・ヴォーカル的な作品をつくってきたが、今回完全にポップ・オリエンテッド。YUTAKAとマイケル・シャピロ共同プロデュース。作詞作曲は大半ケヴィン。ポップの文脈に自分らしさをうまくだしている。日常をみつめる目が温かい。
昨年の録音を中心に未発表曲とリミックス曲で構成。(1)にはBUCK-TICKの櫻井敦司(vo)と今井寿(g)が参加している。大仰な曲と物騒な歌詞で演者となる姿は健全だが、ビートはけっこうデジ・ロックっぽい。プロディジーのファンには曇りすぎなのかな。
クラシックのサックスの音って、なんか“おぼっちゃま”って感じ。でもどこかアブナイところがあってステキ。それでフランスの曲なんてやられると、音がヌルって身体に溶け込んできて、あ、うそ、なーんて。4人のおじさまたち、かっこいいけどマジすぎ。
素晴らしいオリジナルな声を持つがゆえに、ピタッとハマるサウンド探しにイメージ・チェンジを繰り返してきた彼女。ここではゆったりしたソウル風味のクラブ・サウンドに身を任せ、声を素材として使う気持ち良さを追求してる。久々の秀作でしょう。
早くも彼らのマキシ・シングル。同期ものをうまく活かしたサウンドは健在なうえ、フレットレス・ベースを強調した(2)など、またしても不思議な世界を生み出している。前作ほど奇抜さは感じられないものの、おしゃれデス。