発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
ロシアの歌が恋しくなる時節である。「ヴォルガの舟歌」や「トロイカ」などおなじみの曲を含む全20曲を、キーロフ・オペラのバス歌手アレクサーシキンがうたう。品があり表現も実に繊細な歌唱で、秘めた情熱や生命力がビンビンに伝わってくる。表紙もオツ。
DISC1は日本の四季を、DISC2は空と星を、DISC3は森と水をテーマに、環境音楽の第一人者、神山純一とサックス&シンセサイザー奏者苫米地義久が奏でる調べが、仕事や勉強に疲れ切った現代人の心をやさしく癒してくれる安らぎの3枚組。
軽やかで独特なたたずまいを見せる女性シンガーha〓lのデビュー・ミニ・アルバム。クラウドベリー・ジャムのヘンリック・サンドクヴィストがサウンド・プロデュースを担当している。音数が少なく空間を有効に使った音作りで、彼女のさりげないヴォーカルがひどく心に残る。
作曲、編曲、そしてピアノ、どれをとっても羽田健太郎の音楽職人としての腕の冴えを感じる。さりげなく、それでいて心にジンワリとしみ込んでくるというのは、音楽そのものに実はものすごいパワーを秘めているからだろう。1人静かに聴きたいアルバム。
デビュー曲(1)の新録ヴァージョンで始まる初のベスト・アルバム。若者の心情をストレートに表現した彼女の歌は、90年代前期における日本のロック・シーンで一大勢力となった“今風応援歌”のある部分の典型でもある。若さがうらやましくなる人も多いかも。
マスターズ・オブ・ファンクが全面バックアップした、日本制作の2作目。70s、80sソウルの香りのする、秋の夜長にはピッタシのヒップホップ・ソウル。ヴォーカルは、マライア・キャリー、ティーナ・マリー系。(8)はロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイのカヴァー。
嘉門達夫のギャグはかなりベタだと思うが、それでもところどころでインテリジェンスを感じさせ、思わず笑わせられる。そんな彼の本領が十二分に楽しめる「替え唄メドレー」のベスト盤。畳み掛ける怒涛の替え唄に、もうただただ笑うしかない。★
日本主導による日米合作ヒップホップ・ソウル・ユニットの2作目。ロビー・ダンジーの歌ものやダグ・フレックスらのラップなどを混じえたサウンドはそつのないぶ厚さで魅力的だが、今ひとつ突きぬけていくパワーが不足している。サンプル・ソースもありきたりで……。
日本・東京を本拠に活躍するDJ.マーヴィンを中心としたプロジェクト、マスターズの94年発表の作品の再発。このところ、すっかり、サウンド・プロデューサーとして売れっ子となったマーヴィンの比較的初期のファンク作品が聴かれる。
日本のポップスやロックの名曲をサンプリングのネタとして使用し、ソウルフルなサウンドをクリエイトしていく彼ら。本作では、Yuki MoriやJuri、Fumioらの女性シンガーを迎え製作。楽曲の端々から登場してくる名曲の数々にエッと驚いてしまう。