発売元 : ビクターエンタテインメント株式会社
アレンジが複雑というよりはリズム音痴的な作品が羅列され、どうしてもグッピーの足を引っぱってしまう3作目。しかし、その困難にもめげず元気に頑張る姿はファンでなくてもハートがときめく旨い作り。ブックレットのぷっくらホッペが気になる堀越卒業記念CD。
元祖日本パンクの大御所スタークラブの10th。のっけから爆裂するパンクサウンド。ミディアムテンポに風刺的歌詞のきいた(4)を聴いて「カミソリ Baby」を思い出した私は古い? 全曲手抜きなしの王道パンクロック…ここまで極めれば頭が下がります。
自らのパーマネントバンド、HALを率いてのソロ第3作。誤解を恐れずに言ってしまうと実にこれは男のロックアルバムだ。(6)を初めて聴いた時、熱砂の焦げるニオイを感じたものですが、それは今なお変わらない。HALの演奏もこの時がベスト。79年作。
パンタがバック・バンドでもあるハルを従えて80年に収録しリリースしたライヴ盤。パンタもハルも、そして観客もみなテンションが高く、このアルバムでしか聴けない貴重な曲も多い。頭脳警察時代の曲をプレイしていないのが今となっては興味深い。
レピッシュ初のライヴ盤。これがヤケにパンチがあって、カッコいい。スタート前のSEから始まって、出てきた時の歓声が聞こえる構成は、ドキュメンタリー・タッチで会場の気分も伝わる。未発表曲の(16)もあって、ファンなら聴きのがせない。
たけしの亀有ブラザースがアルバムを出さないからこの世界はもう嘉門達夫のもんて感じで続々とアルバムを発表している。いい加減飽きるかなと思ったがしっかりと笑わしてくれる。天才と言うしかないだろう。日本のラッパーは彼のユーモアを学んで下さい。
世界をターゲットにするべくアメリカを活動拠点にした志の高いハードロックバンド、EZOのセカンド・アルバム。世界制覇は出来なかったけど、日本人離れしたサウンドのクオリティは高かった。MASAKI(vo)とHIRO(ds)は後にLOUDNESSに加入。
1987〜1991年までのベスト・セレクション。のっけから「野性のバラッド」「長い友との始まりに」「眠れない夜」と続く文字通りのベスト盤だ。日本語をこよなく大切にし、魂で吠え続ける彼には“残る”曲しかないことに今さら気づく。痛い愛を聴け。
ギタリストが変わってのセカンド・アルバムはメジャー・デビュー盤。SEも効果的なサウンドはシャキッとしていて、特にうなりを上げるベースがいい。ただ初期スターリンに似すぎているのと歌詞に深みがないのが惜しい。ジャケットには仕掛けがあり。
前作からの延長線上にあるといっていい作品。闇と光、純粋なものと邪悪なもの、暖かさとクールさ、透明感と深み、表裏一体になった事象を巧みにすくい上げ、毅然とした音で表現する。心地よさと共に怖さも感じさせるあたり、タダ者ではない。
ビートたけしの亀有ブラザーズもおもしろいが替え唄と言えばやっぱり嘉門達夫。これはそんな彼のベストアルバム。CDなんか聴いて笑えるかという人も多いでしょうが一度騙されたと思って聴いてみて下さい。本当にムチャクチャ笑えるから。
なんかセコそうなバンド名とメンバーのルックスとは裏腹に、サウンドのほうはガンバってスケールの大きそうな演奏をやろうとしている。BOOWYにもちょっと似てる。しかしデビュー盤にしてはまとまりすぎで、もっと荒削りな面がウソでも欲しい。
〈A列車…〉から〈デュークス・プレイス〉まで、エリントン・ナンバー、あるいは、ゆかりの名曲がずらりと10曲。アルバム企画も選曲も、まったく一般的ながら、しかし、魅力いっぱいのエリントン集となっている点が、彼女特有の力。お洒落で素敵な作品。
泣くため用、ってのがいいじゃないか。ただ「バラード・アルバム」っていうよりインパクトが大。しかも季節は秋。女のコの機微をついた、うまいリリースだね。ミュージシャンとしての長い寿命の賜物でもある。案外、男の子に売れ行きが良かったりして。