音楽むすび | 発売元 : フィフティ・ファイヴ・レコード

オランダの女性サックス奏者の2006年録音作。通算では3枚目、日本盤は2枚目。同じオランダでもキャンディ・ダルファーのポップ路線とは違い、シリアスなコンテンポラリー・ジャズ路線。エリントン・ナンバー3曲のほかはオリジナル。ソプラノ主体、テナーも2曲。

グラミー賞にもノミネートされた注目の女性シンガーの、ピアノとのデュオ作。“歌”の何たるかを知り尽くした老練な名手の絶妙なピアノ伴奏に触発されながら、ニュアンス豊かな歌声で、“歌”のドラマ性を見事に表現。熟成された歌声の魅力をじっくりと味わえる逸品。★

ベイカーが残した代表的なトランペット・ソロを、アムステルダム在住のシンガー、クラーセンがヴォーカリーズした作品の第2集。1950年代のウエストコースト・ジャズが彼女のクールなヴォイスによって自然な形で再現されている。そこが好ましい。

オランダの新進女性歌手、クラーセン（69年生まれ）が「マイ・ファニー・ヴァレンタイン」「ルック・フォー・ザ・シルヴァー・ライニング」など、チェット・ベイカーゆかりの曲を歌っている。ヘレン・メリルの若い頃を連想させるハスキー・ヴォイスがチャーミング。

イタリアのトリノ出身、98年前からアメリカに拠点を移して活動する女性シンガーのデビュー盤。張りとツヤ、コクと甘味の溶け合ったヴォーカルはすでに完成の域。(4)でのスティットやガレスピー、ロリンズのソロをなぞるようなスキャットがなんとも痛快。

最高の音で楽しむために！