発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
B級ホラー・ムービーをこよなく愛するフィンランド出身の4ピース“ホラーコア”バンドのファースト・アルバム。スクリーモ/エモの予断を許さない展開の中で、メタル、パンク、ポップなどの要素がその都度顔を出すサウンドは、音楽でホラー・ムービーを語るような饒舌さに満ちている。
ドリーム・シアターのヴォーカリストによる、ソロ名義では2作目、マルマズラー名義のソロ作も含めると4枚目となるアルバム。プログレ・メタルなサウンドは基本的に同じだが、本作ではスレイヤーやパンテラにも通じるアグレッシヴなヘヴィ・ロックとキャッチーな泣きメロを組み合わせた曲が聴きもの。
ヨナス・スタルハマー(vo)以外は解散時のメンバーで復活したスウェディッシュ・デスラッシュの雄。7年ぶりのアルバムでも、ドライヴィンで疾走感にあふれた音世界は痛快のひと言。ブランニューな意気込みとともに、バンドとしてさらにスケール・アップした姿を刻み付けている。
オジー・オズボーンのギタリストとしてもお馴染みのガス・G率いる正統派メタル5人組の6作目。ガス・Gのテクニカル&エモーショナルなギターを中心に、パワフル&ドラマティックな音世界を披露。実力のほどをあらためて見せつけている。ジューダス・プリーストの「ブレイキング・ザ・ロウ」も、原曲を叙情的に昇華。
オジー・オズボーンに見出されたガス・G(g)率いるメタル・バンドの、地元ギリシャでの凱旋公演を収録したライヴ盤。70年代を彷彿させるオールドスクール・メタルの影響が色濃いメロディック・メタルが持ち味で、ギターだけでなく、キーボード、ドラム・ソロも含む2枚組22曲の熱演が楽しめる。
元ヴェイダーのギタリストのマウザーが、同じポーランドの女性シンガーと組んだバンドの2年ぶりのセカンド。多少打ち込みも使いつつアレンジはメタルだが、メロディアスでポップな曲と英語の詞を歌うコケティッシュな歌声はシューゲイザーにも近く、相性抜群だ。テクノ調の追加曲「ウィスパーズ」もハマっている。
ノルウェー出身のシンフォニック・ブラック・メタル三人組によるアルバム。オーケストラや合唱団など総勢101人を迎えて1年弱を費やした音世界は、まさに崇高な暗黒メタル叙情詩。終始翻弄されるのはもちろん、聴き終えた後もしばらくはまだ魔界を彷徨っているかのような気分に。
約3年ぶりに再始動した、フロリダ出身のメタル・バンドによる通算9作目。4つのパートからなるタイトル曲を中核に、激しさと叙情を併せ持ったこれぞメロディック・パワー・メタルといえる世界を展開する、確かなコンセプトと技術に裏付けられた野心作。多彩なゲストにも注目を。
イギリス人ヴォーカリスト、ネイサン・ジェイ・ビッグスを迎えて初となるアルバム(通算4作目)は、アメリカ人プロデューサー、トビー・ライト(アリス・イン・チェインズ、KORN)と組むことで、メロディック・デスの文脈を超越した、より大きな世界観でメタルを捉えることに成功している。
ドイツ産メロディアス・ハード・ロック・バンドが、2009年のラウドパークと2010年1月に東京で行なったライヴをCD3枚に収録。甘酸っぱく泣けるメロディが全編にわたって炸裂。安定感のある脂の乗った演奏と、それに応える日本のオーディエンスがライヴをクライマックスに導く。
解散したハーレム・スキャーレムのハリー・ヘスが結成したメロディアス・ハード・ロック・バンドのデビュー作。バンド時代の面影を引き継ぎながらも、生き生きとしてパワフルなハリーのヴォーカル、ストレートなわかりやすい演奏など、まるで新人のようなフレッシュさがある。
スウェーデンのプログレ系ロック・バンドの7枚目のアルバム。クイーンを思わせるコーラス・ワークの「ホワット・シー・ミーンズ・トゥ・ミー」に始まり、ブルージィな「ノー・ウェイ」、へヴィなワルツの「シスターズ」……と曲調はヴァリエーション豊かだが、全体を貫くトーンはサバスからNWに至る70年代ロックのダーク・サイドを強調した感じに統一されている。
マスタープランで活躍していたノルウェー出身のヨルン・ランデのソロ・プロジェクト、ヨルンのカヴァー・アルバム第2弾は、故ロニー・ジェイムズ・ディオに捧げたトリビュート盤。大半がロニーのカヴァーで構成されているが、ヨルンがロニーへの想いを綴った自作の1曲目が泣かせる。★
ドイツのペイガン・メタル系バンド、エクリブリウムの3作目。シンフォニックなプログレと見紛う楽曲もあり、全体的にドラマティックな作り。また、神話に題材を求めただけに、その響きは深遠でもある。新ヴォーカリストであるロブセの強力なダミ声も話題を呼びそう。★