発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
ランヴァルとサビーネ・エデルスバッカーを中心とした、オーストリアのシンフォニック・ヘヴィ・メタル・バンドによる第7作。力強さを増した女性ヴォーカルのサビーネ、相変らず緻密な構成を展開するランヴァルの、息の合ったコンビは健在。荘厳なオーケストレーションとコーラスもパワー・アップ。
オリジナル・メンバーにしてメイン・ソングライターだったピーター・ウィッチャーズの復帰作。超絶的なギター・サウンドとメロディアスなヴォーカルが魅力で、エクストリーム・メタルの真髄を見せ付ける内容となっている。
イタリアのメタル・バンドが出した98年のセカンドの続編と言える7作目。創設メンバーのオラフ・トーセン(g/インタビューもライナーで読める)が復帰し、速く激しい曲からメロウなスロー・ナンバーまでキャッチーな音が楽しめる。イングヴェイ・マルムスティーンのカヴァー「ユー・ドント・リメンバー」「ア・ミッドナイト・オータムズ・ドリーム」を追加。
名ドラマーの故コージー・パウエルを迎えて86年に再結成したEL&Pの、ワールド・ツアーに向けたリハーサルを収録した未発表レア音源集。リハーサルとはいえヴォーカルも演奏も完成度は高く、名曲「タルカス」「展覧界の絵」「ラッキー・マン」など、スリリングでスペクタクルでもある三人の鉄壁のアンサンブルは圧巻。
スペインはバルセロナ出身のハード・ロック・グループ、'77のデビュー作(2009年)。ブギを基調としたギミックのないストレートな表現のハード・ロックがただひたすらにカッコイイ! その潔さはAC/DCの影響が大というのも確かにわかろうというもの。今時だからイイ。★
ブラジリアン・メタルの雄、シャーマンの4作目。メンバーの変遷が多いバンドだが、本作は前作同様のラインナップ。シベリアの僻地に住む部族の少年を主人公にしたコンセプト作品で、南米のさまざまな楽器を導入してスケール感豊かなメロディック・パワー・メタルを聴かせてくれる。
カナダ出身のヘヴィ・メタル・バンドのアルバム(13枚目)。たとえようのない強靭なヴォーカル、たっぷりフィーチャーされたギターの早弾きなど、ベテラン・バンドながらますますパワフルで攻撃的な演奏だ。アレンジなどにも緻密な配慮があり、細かい技も忘れていない。
90年代末から2000年代前半にかけて良作を発表したスウェーデン出身のグランド・イリュージョンの復活作。6年の時を経て、メロディアスでキャッチー、そして叙情的でパワフルなハード・ロックはさらにスケールを増した印象。「サーチ・フォー・ライト」にはリユニオンのきっかけを作ったデーモン閣下も参加。
ディープ・パープルのギタリストでもあるスティーヴ・モーズ率いるバンドの、7年ぶりとなる8作目。モーズの流麗なフィンガリングと鉄壁なリズム隊とのスリリングなアンサンブルはさすがで、ハード・ロック寄りのフュージョンというこのバンドならではの持ち味をたっぷり堪能できる力作。
オーストラリアのメタルコア、デイズエンドの通算3作目。母国ではカーカスやトリヴィアムなどのオープニングも務め、高い人気も誇るという。最近のメタルコアの主流とも言える咆哮とメロウさを融合したもの。が、パンテラっぽい側面も見え隠れするほか、アンスラックスのカヴァーも。
スウェーデン出身のロック・バンドによる待望のセカンド・アルバム。アメリカン・ナイズされた、80年代のメロディアス・ハード・ロックの香りをたっぷり漂わせながらも、自分たちの個性を発揮しているのが好ましい。キャッチーなメロディとツイン・リード・ギターがかっこいい。3分間ポップの魅力満載。
シンフォニック・パワー・メタルの極限へと突き進むピュア・メタルの雄、シークレット・スフィアの約2年ぶりの6thアルバム。ほとばしるエナジーとあふれ出るパッション、伝統の交響美学を結実させた一枚。
スウェーデン発4人組ピュア・メタルの伝承者、ロイヤル・ジェスターのデビュー・アルバム。キャッチーなメロディ、高揚感を煽るドラマ性を帯びたサウンドといった、メロディック・スピード/パワー・メタルの持つ魅力がしっかり投影された一作。
自身のユニット4th Dimentionを率いたアルバム。本作制作に至るきっかけにジョンは、コルトレーンの『至上の愛』を挙げているが、それは音楽面以上に精神的支柱としてのことだろう。ジョンたらしめるハイパー・サウンドは相変わらずで、「ニュー・カルナ」にその精神世界が見えるようでもある。
ヨーロッパでも注目株のスウェーデン出身の若き精鋭、ソニック・シンディケイトが放つシングル。ネイサン・ジェイ・ビッグスをヴォーカルに迎えての初音源で、日本独自企画の先行シングルだ。
スウェーデン出身のヘヴィ・メタル・バンドのアルバム(5年ぶりの2作目)。オーソドックスなメタルのスタイルを継承しながらも、個性あふれる艶やかなハイ・トーン・ヴォーカルをはじめ、ギター・リフやコーラスなど、随所に効果的な小技が光る、とても生き生きした演奏だ。
ドイツのメタル・バンド、エドガイのヴォーカリストであるトビアス・サメット主宰のプロジェクトによるアルバム。同時発売の『エンジェル・オヴ・バビロン』と連動した本作は、前作の続編的内容で、スコーピオンズのクラウス・マイネらのゲスト陣を迎え、激しくも荘厳なメタル・オペラを奏でる。
エドガイのトビアス・サメット(vo)によるメタル・オペラ・プロジェクトの、二部作のうちのパート2。マイケル・キスク(vo)など多彩なゲストを迎え、同時発売された『ザ・ウィキッド・シンフォニー』との2枚で、『ザ・スケアクロウ』(2008年)から続く三部作を壮大に締めくくる。
95年発表の4thアルバム。ジェフ・ウォーターズがギターからヴォーカルまでを手がけた意欲作で、リフ主体のアグレッシヴ・サウンドへと回帰。彼らの真骨頂ともいうべき音楽性を満載した初期の代表作だ。