発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
米国ミネソタ州出身の新世代メタル・バンドのサード。2000年代のアメリカのメタルコアの流れを感じさせる咆哮ヴォーカルとキャッチーな曲だが、キング・クリムゾンのようなリズムを組み込みつつテクニカルなギター・ソロを挿入するなど、プログレの要素もポイントだ。日本盤は前作の3曲を追加。
2006年に加入したトニー・ミルズ参加3作目で、通算で12枚目のオリジナル・アルバム。開放感に満ちあふれながらもヘヴィなシャッフル・ナンバーの「エンジン」をはじめ、アグレッシヴなサウンドと往年のメロディアスなサウンドを融合、円熟期に入りながらもフレッシュな感性も兼ね備えた作品に仕上がっている。
元ストラトヴァリウスのティモ・トルキ(g)が組んだバンドの3作目にしてラスト・アルバム。のっけからトルキの高速ギターが炸裂し、ファンの溜飲を下げてくれる。そのほか、叙情的なメロディがいかにも北欧的なメタル・ナンバーが満載。メロディックな楽曲を力強く展開するさまは痛快極まりない。
ディープ・パープルのギタリストとしても活動するスティーヴ・モーズが、女性シンガーと結成したユニットの1作目。アコギ、もしくはエレキのクリーン・トーンを使い、女性シンガーの透き通る歌声を引き立てる。その歌と旋律に全身を包み込まれたとき、癒されるような感覚を覚えるはず。
2003年にデビューしたヘヴィ・メタル・バンドの、ベーシスト交代後の2作目。ややハスキーな甘さもあるヴォーカルで、メロディもキャッチー。比較的ポップで親しみやすい演奏だ。美しいコーラスで始まるミディアム・ナンバー、マイケル・ボルトンのカヴァーもあり、多彩な曲が並ぶ。
フィンランドから舞い降りた歌姫、カトラ・アンニーナ・ソロプロをフィーチャーした、北欧シンフォニック系の新鋭バンドのセカンド・アルバム。カトラのクリスタル・ヴォイスが映えるメロディック・ハードなナンバーからパワー・バラードまで、コマーシャルな魅力を持った一枚といえよう。
スペインの人気ヘヴィ・メタル・バンドの通算8作目。ファンタジックな物語をドラマティックなアレンジで展開するシンフォニック・プログレの要素も入ったメタル・バンドだが、オペラチックなコーラスや情熱的なメロディはスペインのバンドならでは。シアトリカルな曲構成はライヴで映えそう。
ジャーマン・パワー・メタル・レジェンドの結成30周年作は、『チューンズ・オブ・ウォー』(96年)以来となるスコットランドの歴史がテーマ。とはいえ、『チューンズ〜』のようなコンセプト的要素は少なく、トラッドを時折挟んだ楽曲はヘヴィ・メタルとしての自由度を高めている。
イングヴェイのフォロワーとして知られるギタリスト、ダッシャン・ペトロッシがアイアン・マスクと並行して活動するもう一つのバンド、マジック・キングダムによる6年ぶりのサード・アルバム。過去2作と比較してパワー・メタル要素も強い楽曲が目立つが、プレイはいい意味で相変わらず。速弾き&弾きまくり。
元ナイトウィッシュの歌姫、ターヤのオリジナル・スタジオ作品第2弾は、曲ごとで異なった感情や雰囲気を表現するためにミックスの細部にまで拘りが施されている。歌劇にも通じるシアトリカルな世界観が同時代的なヘヴィ・ミュージックの中で展開されるさまは、早くもオリジナリティを確立した感がある。
英国のブラック・メタル・バンドが女性キーボード奏者兼ヴォーカリストを新たに加えて送る通算9作目。聖書などに登場する魔女リリスを主人公に据えたダークな物語が、ヘヴィかつ荘厳なサウンドと男女のツイン・デス・ヴォイスにより、禍々しくもロマンティックに綴られている。
女性ソプラノ・シンガーを擁するフィンランドのアンベリアン・ドーンの3作目。讃美歌のようなハーモニーで幕を開け、様式美に通じるクラシカルで壮大な曲が次々に展開。ソプラノ・ヴォーカルは、音の力強さをすべて柔らかく包み込む。また全曲の印象を同一にしてしまうところも。
B級ホラー・ムービーをこよなく愛するフィンランド出身の4ピース“ホラーコア”バンドのファースト・アルバム。スクリーモ/エモの予断を許さない展開の中で、メタル、パンク、ポップなどの要素がその都度顔を出すサウンドは、音楽でホラー・ムービーを語るような饒舌さに満ちている。
ドリーム・シアターのヴォーカリストによる、ソロ名義では2作目、マルマズラー名義のソロ作も含めると4枚目となるアルバム。プログレ・メタルなサウンドは基本的に同じだが、本作ではスレイヤーやパンテラにも通じるアグレッシヴなヘヴィ・ロックとキャッチーな泣きメロを組み合わせた曲が聴きもの。
ヨナス・スタルハマー(vo)以外は解散時のメンバーで復活したスウェディッシュ・デスラッシュの雄。7年ぶりのアルバムでも、ドライヴィンで疾走感にあふれた音世界は痛快のひと言。ブランニューな意気込みとともに、バンドとしてさらにスケール・アップした姿を刻み付けている。
オジー・オズボーンのギタリストとしてもお馴染みのガス・G率いる正統派メタル5人組の6作目。ガス・Gのテクニカル&エモーショナルなギターを中心に、パワフル&ドラマティックな音世界を披露。実力のほどをあらためて見せつけている。ジューダス・プリーストの「ブレイキング・ザ・ロウ」も、原曲を叙情的に昇華。
オジー・オズボーンに見出されたガス・G(g)率いるメタル・バンドの、地元ギリシャでの凱旋公演を収録したライヴ盤。70年代を彷彿させるオールドスクール・メタルの影響が色濃いメロディック・メタルが持ち味で、ギターだけでなく、キーボード、ドラム・ソロも含む2枚組22曲の熱演が楽しめる。
元ヴェイダーのギタリストのマウザーが、同じポーランドの女性シンガーと組んだバンドの2年ぶりのセカンド。多少打ち込みも使いつつアレンジはメタルだが、メロディアスでポップな曲と英語の詞を歌うコケティッシュな歌声はシューゲイザーにも近く、相性抜群だ。テクノ調の追加曲「ウィスパーズ」もハマっている。