発売元 : マーキー・インコーポレイティド株式会社
デンマークのメロディアス・ハード・バンド、プッシュのヴォーカリスト、マーティー・ピーターズが結成したニュー・グループの1作目。甘さを湛えたかすれ気味の歌声と、流麗なギター・ワークを中心に、王道メロディアス・ハードを聴かせてくれる。
フィンランド出身の6人組ハード・バンドの2作目。基本的にはコアでデスがかったダーク・メタルのラインを描く。ただし、ギターのユニゾンやキーボードをあしらいメロディアスな要素も多分に含んでいる点ではブリティッシュ・メタルの影響が大きい。
無類のギター好きで知られる(?)ドリーム・シアター2代目キーボード・プレイヤーの4枚目。アラン・ホールズワースにジョン・サイクス、ザック・ワイルド。スティーヴ・ルカサーを迎え、ソリッドでハードなプログレを聴かせてくれる。メチャかっこいい!
VON GROOVEやMORATTIらのメンバーによる別バンド、ファイナル・フロンティアの通算3作目。30代以上の世代なら確実にヒットするであろうアメリカン・ロックを聴かせる。きらめくメロディや楽曲のスケール感が心地よい。ジャーニー好きにお勧め。
ブリティッシュ・メロディック・ハードの良心として貴重な存在である彼らの2年ぶりのアルバム。哀愁のメロを巧みに挿入し、いかにもヨーロピアンなメタルの質感を醸し出す。ハイ・トーン・ヴォイスもマニア心を刺激。バンドの成すべきことを見据えた手堅い一作。
イタリアン・ハード/メタルの雄による5作目。メロディアスな要素を多分に含んだ楽曲と、畳み掛けるようなスピーディかつパワフルな演奏がマッチした、躍動感あふれるサウンドを聴かせる。ボーナス・トラック(9)は『北斗の拳』テーマ曲のカヴァー。
元フェア・ウォーニングのアンディ・マレツェク(g)が率いるバンドの2作目。さまざまに表情を変える歌と美旋律を配置した楽曲は、期待通りに安心感を与えてくれる。ただし、ラフな感触を残した音像は意外な方向性と言えそうだ。(6)はファンにはお馴染みの名曲。
北欧メタルの人脈にあるノルウェー出身シンガーのソロ第3弾。ジャケットがマイケル・ボルトンみたいだな……と思ってたら、アコースティカルなバラード集で納得。女性シンガーとのデュエット曲もあり、全編にシンプルながらしっとりとしたムードが漂う。
デンマークのヘヴィ・メタル・バンドの日本デビュー盤になる3作目。デス系の名残を覗かせつつ、キーボードとツイン・ギターが核になったアグレッシヴかつメロディアスな音でドラマティックに展開し、構築美好きのツボを突く一枚だ。(8)はケントのカヴァー。
ソロ・アルバムもリリースしているギリシャ人キーボーディスト兼ギタリストのボブ・カティオニス率いるバンドのセカンド・アルバム。ボブのギターとキーボードの両方のテクニックが満載されたメロディック・スピード・メタルが楽しめる。
復活メガデスというより、メガデス名義のデイヴ・ムスティンのアルバムだろう。だが昔からデイヴ=メガデスであるから、音が様変わりしたわけではない。ワンマン体制に戻って自身のアイデンティティを貫くことで、トゲのある知性が形になった。
日系アメリカ人ギタリスト、ロブ・ニシダ率いるアウトランドの2ndアルバム。元Mr.BIGのドラマー、パット・トービーが全面参加。本格派メロディアス・ハードが堪能できる一枚。
英ハード・ロック界の至宝、FMのヴォーカリストであったスティーヴ・オーヴァーランドと、元TENのギタリスト、ヴィニー・バーンズが結成したバンドのデビュー作。歴戦の猛者たちだけに、ハードなナンバーから涙腺刺激必至の叙情的美旋律系まで緩急自在。
ドイツのメロディアス・ハード・ロック・バンドによる、約5年ぶりとなる4枚目のアルバム。中心メンバーであるマイケル・ヴォス(vo)のソングライティングのセンスが充分に発揮されている。適度なポップ感、意欲にあふれるアレンジなどなど、巧さが光る作品だ。★
スウェーデン出身のプログレッシヴ・メタル・バンドによる5作目。本作は人類の歴史をモチーフにした一大コンセプト作品。これまで以上に多彩な音楽的要素が随所に配置され、歌詞においても明確なトータリティを示している。まさに代表作といえる文学思想的一枚。★
ポーランドのデス・メタル・シーンの重鎮、ヴェイダーのメンバーによる別バンドのサード。重厚なデス・ヴォイスと凄まじい突進力を誇るヘヴィ音像、ダークな曲想とメロディックなギター・ソロは、頑固一徹にデス・メタルの王道を貫いている。PVも収録。
フィンランドを代表するメタル・バンド、ソナタ・アークティカの通算4作目。キーボートとギターの掛け合いや重厚なコーラスの導入、プログレに通じるアプローチなど、細部にわたって作り込まれている。バンドとしての成熟ぶりも作品から伝わる。
フィンランドで98年に活動を開始した5人組によるファースト・アルバム。北欧ならではの雰囲気を醸し出すメロディアス・ハード・ロックは好印象。オーセンティックなスタイルながら、堅実に楽曲を作り上げる姿勢も見えてくる。愛聴盤にする人も多そう。