発売元 : ミュージックシーン
スペシャルズとともに80年代のUKスカ・ブームを牽引したマッドネスの、オリジナル・メンバーによる最後のアルバムとなった通算5作目(84年発表)のデラックス・エディションで、プロモーション・ビデオやアルバム未収録曲などを追加。彼ららしいヒネリの利いたポップ・ロックが味わえる名盤だ。
18歳の時にニール・ヤングの『アフター・ザ・ゴールド・ラッシュ』(2009年)の録音に参加したニルス・ロフグレンによる、ニール・ヤング楽曲のカヴァー集。彼一人のギターとピアノの弾き語りスタイルで歌われるが、意外な選曲からは、ニールへの深い敬意と愛情が聴き手にまっすぐに伝わってくる。邪気のない名作だ。
伝説的な音楽プロデューサー、フィル・スペクターが独自の“ウォール・オブ・サウンド”を作り上げる以前の初期の仕事を集めたコンピレーション・アルバム。独特の過剰さはなく手堅い印象が強いが、1950年代末から60年代初期にかけての貴重な音源が収められている。
スライが60年代後半、エピックやオータムなどに、アーティスト、プロデューサーとして残したレア音源を集めた編集盤。ソロやファミリー・ストーン、ビリー・プレストン、ボー・ブラメルズなどの楽曲を通じてスライの多彩な音楽性と天才ぶりが伝わってくるファン必聴の一枚。
80年にリリースされたセカンド・アルバムのデラックス・エディション。オリジナルの14曲に加えて、シングル・ヴァージョン、プロモーション・ビデオなどを収録した2枚組だ。スカをメインにしたデビュー作に対し、多彩な要素を加えさらにポップに、ぐっと楽しさを増したヒット作。
初期ドクター・フィールグッドの中心人物のセルフ・カヴァー集。ドラムは7曲がサルヴァトーレ・ラムンド、本作用の新録5曲が元ブロックヘッズのディラン・ハウだ。80年のファースト・ソロと99年のソロ作の曲が大半で、フィールグッド時代の「バック・イン・ザ・ナイト」(90年録音の未発表音源)と「パラダイス」を含む渋めの選曲だ。
孤高の英ギタリストが、新録をまじえて自身の足跡をたどるベスト第2集。パンキッシュな音色の魅力もさることながら、英国の港町育ちという“原風景”を反映させた歌詞の独自性にも注目。初代ギタリストを務めたドクター・フィールグッドの評伝映画を、観てみたい。
ハイロウズのライヴを体験した僕にとってデューリーは別格だが、本作は彼の四半世紀にわたるキャリアをまとめた集大成アルバム。ヒット曲から未発表曲まで、デューリーの大衆芸能のエッセンスを凝縮したような暖かい人間味とペーソスあふれる歌の数々は圧巻。★
難病を負ったまま現在も果敢し活動を続けるロニー・レインとご存知ロン・ウッド。69年〜73年には同じフェイセズの釜の飯を食ってた二人が74年に発表した作品でトラッドの(5)と(11)以外は共作オリジナル。ブルースに根ざした愛情深いロック、時間に漂白されず。