発売元 : ユニバーサルミュージックポリドール
ポール・アンカ、エルヴィス・プレスリーほか、米ポピュラー・ソングを中心に歌った通算7作目の2010年作。情感豊かな「クレイジー」、のびやかに歌う「クライング・タイム」といったカントリー曲を筆頭に、年季が味わいを生む。盟友・島健とのデュオ、「バークレー広場のナイチンゲール」の温かみもいい。日本語で歌うディスク2の訴えかけてくる表現が持ち味を端的に伝える。
2002年に大阪で結成された5人組による5枚目のフル・アルバム。郷愁へ誘う歌謡メロディを軸にレトロな雰囲気を醸し出す音楽性に変化はないものの、自身の特性をより凝縮したような作風が印象的だ。個々のルーツも随所に反映させつつ、ドレミ團としてのロックを明確に形作っている。
レーベルを移籍し、レパートリーをJ-POPやオリジナルにまで拡大しての第4作。ジャジィなハーモニーは相変わらず見事だが、ナチュラルな録音と相まって、リラックス感も強化。「カケラたち」は知る人ぞ知る松倉サオリのアルバム曲。こうした曲をカヴァーするセンスの良さが、アルバムの背骨になっている。
ヒップホップ・アーティストのデビュー作は、本気を言葉の一つひとつに詰め込んだリリックと渾身のフロウ、そして印象的なフックがシーンに新たな楔を打つ。黒石芽生をフィーチャーした「HISTORY」のメロウな彩りがいいスパイスに。2005年、単身LAに渡った彼が、そこで出会いともに行動することになったTHE GAMEも「TAkE IT BACK」で参加。
通算4作目で本邦デビューを飾ったブラジルのディストロート。モダン・スラッシャーと呼ばれているが、革新的というよりはスラッシュのコアな要素を濃密にした音を聴かせる。スレイヤーから影響されたようなアレンジも多めだが、そこがまたマニアを狂喜させる。
イタリアン・ヘヴィ・メタル・シーンの至宝、ラビリンスのギタリスト、ピエール・ゴネーラを中心に結成された女性ヴォーカル・バンドのファースト・アルバム。クラシカルな要素を湛えながらも装飾過多にはならないサウンドには、奥行の深さや彩りの豊かさにあふれた歌の力を信じるバンドの潔さが窺える。
ディヴァイン・ヘレシーのシンガーが入ったスウェーデンのメロディック・デス・メタル・バンドの2作目。アット・ザ・ゲイツやイン・フレイムスも想起するが、キーボードも挿入し、米国のメタルコア風の怒号/歌唱も特徴。「ドレインド・ハート」を加え、「アルター・ジ・イメージ」のPVも観られる。
男女ツイン・ヴォーカルを擁するポーランドの異色シンフォニック・ゴシック・メタル・バンドの通算5作目となる日本デビュー作。彼ら初のコンセプト・アルバムで、ホラー映画のサントラのような曲からドラマティックに展開する壮大なメタル曲まで、聴きごたえ十分の力作。
スペインのヘヴィ・メタルも日本で認知されるようになったが、この新星デリリオンも注目のバンド。キーボードが女性というのも異色だし(大々的にフィーチャーされている)、パワー・メタルだが「ザ・ライト・オヴ・ユア・アイズ」のようなベタなバラードも聴かせるし、デビュー作ながら完成度は高い。
J-POPカヴァーで人気のスコット・マーフィーの4曲入りシングルで、尾崎豊の「15の夜」、大塚愛の「プラネタリウム」という日本語カヴァーに加え、オリジナルを2曲収録。話題性では前者の方だろうが、非凡なメロディ・センスが光るパワー・ポップ調のオリジナルの出来が素晴らしい。
スリップノットを思わせる、B級ホラーの世界をビジュアル化したゾンビ・メイクで登場した米インディアナ州出身バンドのデビュー作。ミスフィッツの影響が色濃い乗りのいいパンキッシュなハード・ロックが身上で、彼らがクリスチャン・バンドというのは興味深い。
スウェーデンのメタル・バンド、3年ぶりの3作目。ゴスよりの前作はファンを困惑させたが、メンバー・チェンジを経てルーツである80年代メタルのテイストに戻り、豪快な演奏を聴かせる。メンバーによる初プロデュースだが、「アイ・アム・ホロウ」のデモと聴き比べると真価がわかる。
ブラジルのメタル・ミュージシャンによって制作されたロック・オペラ・アルバム。オペラというと大層だが、要はストーリーに基づいたコンセプト作。構築性ある楽曲が力強いメタル・サウンドで展開する。正統派メタル作品としても質が高い作品だ。
ジャマイカでスライ&ロビーをゲストに制作されたアルバム。平和を希求する歌詞に込められたメッセージの重みと、レゲエにファンクやソウル、ロックなどをミックスしたサウンドのポップさが絶妙に融合し、これまで以上に間口の広い作品になっている。
躍進著しいブラジルのメタル・シーンから、日本デビューとなるエクストリーム・メタル・バンドの第3作。ブラジル国内はもとよりヨーロッパでも精力的に活動を行なう実力派だ。スラッシュ、ハードコアをルーツに持ちながらも、現代性を感じさせるサウンドが魅力。
2000年代に入り充実度を増すフランスのメタル・シーンの中で、マイ・ペースに活動を展開するシンフォニック系バンドのセカンド・アルバム。制作のスランプやメンバーの怪我を乗り越えて完成させた作品は、構築美からあふれてやまないエネルギーにも美が感じられる。
ブラジルの実力派メロディック・パワー・メタル・バンドのセカンド・アルバム。ハロウィンから影響を受けたような疾走感あふれる楽曲はどれも勢いが良く、叙情的なヴォーカル・メロディと美旋律ツイン・ギター、さらにテクニカルなギター・ソロも質が高い。
デビュー30周年を記念してリリースされたシングル。フジテレビ系『ハピふる!』のオープニング・テーマで、番組オンエア・ヴァージョンのほか、別アレンジやリミックスも収録されている。