発売元 : ユニバーサルミュージックポリドール
オペラ、古典音楽、アヴァンギャルドという3要素をミックスした独自のサウンド世界を追及し続けてきたアルフレード・ティゾッコが、タンゴを題材にピアノ独奏で聴かせるアルバム。人間の内面や葛藤が表現された神秘的な一枚だ。
2008年5月で没後10年を迎えるhideの、2ndツアーのファイナル公演の模様を収録した3枚組のライヴ・アルバム。ファンの間でも伝説となっている、1996年10月20日、代々木の興奮が蘇える。
エリック・バードン本人が出演した映画『Comeback』のサウンドトラック。81年にレコーディングされた本編に加え、同時期のライヴ音源なども収録。エモーショナルかつブルージィな楽曲が存分に味わえる。
リード・ヴォーカルであったベンが脱退し、トリオ編成となっての2ndアルバム。ブルース・ロックの精神を芯に持ちつつも、プログレッシヴなアプローチが新しい世界を作り上げている。美しいメロディは、ジャンルの枠には収まりきらない。
2007年に結成45周年を迎えた老舗ヴォーカル・グループ、ロス・インディオスの2008年2月発表のアルバム。「別れても好きな人」「知りすぎたのね」といったヒット曲満載のディスクと、新録曲やカラオケが収録されたディスクの2枚組作品だ。
シカゴのエンフォーセイクンのギタリストだったスティーヴ・ステルのメロディック・デス・メタル系バンドのファースト。後期カーカスの残虐性にイン・フレイムスとシャドウズ・フォールのフックを加えたごとしで面白い。メンバーの発言を盛り込んだ解説付き。
フィンランド出身のシンフォニック・ゴシック・バンドのデビュー作。オペラ・スタイルの清楚な女性ヴォーカルとダークでメタリックなサウンドが、独自のコントラストを描く。時としてメルヘンチックな哀愁とともにユニークな世界観を創り上げ、マニア心を刺激するはず。
オランダのスラッシュ・メタルの新星のサード・アルバム。ヘヴィで迫力あるイントロでまず攻め、ドスの利いたデス・ヴォイスでさらに責めたてる。曲もタイトルからしてかなり凄惨だが、まるでホラー映画のような血みどろのジャケも笑っちゃうほどすごい!
ドイツの6人組ハード・ロック・バンドの日本デビュー作(通算2作目)。メンバーにサックス奏者がいるのがこのバンドの最大の特徴だ。メロディアスでドラマティックなサウンドに独特の味わいが加わって何ともユニーク。美しいバラードもいい。
ロッド・エドワーズとロジャー・ハントによるピカデリー・ラインが67年にリリースした唯一のアルバム(エドワーズ・ハント名義で3枚あり)。ポップ・ミュージックやフォーク・ロックを基調したカラフルなサウンドがサマー・オブ・ラブを思い起こさせる。
英リヴァプール・シーンで活躍したギタリスト/ソングライターの、73年発表のソロ4作目。当時のエリック・クラプトンと重なるようなアメリカ志向の音楽性で、B.J.コール、ズート・マネー、オリー・ハルソールらと繰り広げる英国産ルーツ・ロックは香しい。
スペインの作曲家コリアの76年の作品。12の断片を、定められたルールに従って演奏者が自由に選択・変化させて形にする実験作。自身による実演つきだが、プリペアド・ピアノの響きや音素材そのものに詩的風景が仕込まれていて、併録の断片に耳が吸い寄せられる。
経歴豊かな1931年生まれ米国人前衛作曲家/パフォーマーの、アート系ロック・レーベル発の76年発表作。「ザ・デューク・オブ・ヨーク」は非英語の朗読から電気的処理が干渉する肉声パートに移っていく。「朽人に寄り添う鳥」は電気音が少しの自然音を介して揺らぐ。我が道を行く、まさしく“電波系”表現。
イタリアの前衛音楽家フアン・ヒダルゴが77年にリリースした作品を紙ジャケ仕様で世界初CD化。トイ・ピアノの音色を生かし、ヒーリング系のサウンド空間を生み出す手法は、今だからこそ、時代にフィットしそう。プログレ、癒し系の垣根を越えた大胆な一作。
“イタリア版フルクサス”と呼ばれる現代音楽家集団ZAJの主宰が生み出した実験サウンド。鍵盤一つひとつに石を結わえた紐をつなぎ、ピアノを移動させることで生まれる不規則な打鍵をそのまま録音するなど、偶発性とアイディアに満ちた一枚である。
シュトックハウゼンやジョン・ケージとも交流の深かった前衛音楽家の78年作品は、現在の音響派やエレクトロニカを先取りしていたような、先鋭的なライヴ・エレクトロニクスが詰まった名盤。微細なフィードバック・ノイズにも豊穣なニュアンスが宿っている。
イタリアのプログレ・グループ、アレアの中心人物が78年に発表した、本邦初となる2作目。ここで展開されるのは通常の歌唱スタイルではなくて、モンゴルのホーミーなどに通じる発声法を取り入れたもので、前衛的かつ宗教的、宇宙的な空間を生み出す。
アメリカを代表する現代音楽家、ロバート・アシュリーが1973年に発表したアルバム。規則的な太鼓に合わせた語りに電子音が絡み、機械と人間との確執や協調が表現されたコンセプチュアルな一枚だ。