発売元 : 株式会社エル・ディー・アンド・ケイ
2007年にデビューした4人編成バンド、knotlampによるセカンド・アルバム。時に疾走し、時に炸裂するタイトなパンク・ビートにのせ、予想を覆すようなドラマティックなメロディ・ラインが広がっていく。大半が英語詞だが、ヴォーカルの声質のせいか親しみやすく聴こえる。
Smash Upとは、2曲以上からヴォーカル・トラックとバック・トラックを取り出しミックスを重ねて一つの音楽に再構築する、サンプリングよりさらに過激な手法のこと。本作ではロックの有名曲をバック・トラックにラップのヴォーカルをミックスし、罰あたりなアルバムに仕上げている。
名古屋発の若きメロディック・パンク4人組。デビュー・アルバムらしい屈託のないポップさと等身大の演奏力が好感度大で、キャッチーなメロディを作る才能は多分にあり。特筆すべきはヴォーカリストの声で、甘くせつなくヤンチャで伸びやかな、天性の歌声は一聴の価値あり。
沖縄産4人組の3作目。聴き手を取り巻くような人生の喜怒哀楽について、郷愁を誘う芯の太いヴォーカルと重厚な生バンドが歌い奏でている。若年層には悩める時期の手引きに、大人には自身が歩んだ思春期を喚起させ、もう少し頑張るか、と前衛的な気持ちにもなれた。ゆらゆら波のように起伏あるメロディもインパクト大。
球団合併後初となる公式応援歌を音源化。演奏、作曲は旧近鉄バファローズの私設応援団、大阪紅牛會を主体としたメンバー。ドラム、ベース、ギターを編成に取り入れ、ロック・テイストにアレンジしている。
沖縄音楽にロックやレゲエ、パンクなどの要素を取り入れた独自のサウンドで人気の4人組、かりゆし58による8枚目のシングル。今回はウルフルズばりにポジティヴでパワフルでアッパーな応援ソング。こういうことをやらせてバシッとサマになるバンドは貴重だなと思う。
福岡県出身の男性4人と女性ヴォーカルの5人組によるサード・ミニ・アルバム。タイトル曲は、春に終わるロマンティックな恋を歌った春恋ソング。でもそれは春に始まるドラマティックな恋への予感かも……、一度聴いたら忘れられないサウンドとMEGの繊細なヴォーカルが真っすぐ飛び込んでくる。
前作『風とギターケース』から2年半ぶり。今作も、リズム楽器なし、口笛とギターが音数の9割を占める実戦的ポータブル・スタイルだ。ライヴでは必ずウケを取れるが、曲調という面では一本調子との戦いになるジブリ・ソングを、彼らは小細工なしで、夏空のような爽やかさでまとめている。屋外が似合いそうな一枚。
沖縄出身の4人組ロック・バンド、かりゆし58(=おめでたい+国道58号)の9枚目のシングル。方言をちりばめた独特の歌詞、メロディも沖縄音階、レゲエ、パンクなど、豊富な要素を持っているだけあって、楽曲もバラエティに富んでいる。「春が来た」を聴けばわかるとおり、アレンジも一芸あり!
自身初となる全曲オリジナルのフル・アルバム。少女の冒険を描いた絵本をコンセプトに、ほっこり温かみのあるコージーな音と声で彩られた作品。人肌のぬくもりのように包み込んでくれるおはなのヴォーカルと一音ごとに心をこめて鳴らす羊毛のギターは、ずばり人智を超えたコンビネーション。