発売元 : 株式会社ドリーミュージック
フジテレビ系ドラマ『優しい時間』の主題歌と挿入歌がカップリングされたシングル。この人の歌声が持つ“力”は、どれだけ高い音まで声が伸びるかとか、カッコいいシャウトやフェイクができるとかいうのとはまったく別次元のソウルを感じさせてくれる。
2004年の紅白歌合戦で印象的なパフォーマンスを見せた森山の、その時に歌った曲を表題作としたアルバム。歌の世界も彼女の歌唱にも非常に普遍的なものがあり、時代や流行を超えたよさというのはこういうものなんだなあと、しみじみ感じさせてくれる。
低音部でのつぶやくような節回しなど独自の歌唱法をもつ人だが、このセカンド・アルバムはその個性が全面的に開花し、確立された感がある。井上陽水のカヴァーなどはその顕著な例だろう。サウンド面もエレガントなストリングス・アレンジが彼女によく合っている。
「さとうきび畑」「涙そうそう」など彼女の代表曲を中心に、2001年以降の楽曲から自身でセレクトしたベスト・アルバム。USツアーでも披露されたジャズ・シンガーとしての実力を堪能できる。
加山雄三の最新シングル。岩谷時子との名コンビを組んで、ピアノと自身のコーラスをオーヴァー・ダブしたシンプルなアコースティック作品。若大将らしい前向きな歌で、いわば加山版の「マイ・ウェイ」といった感じ。カップリングはご存じ「旅人よ」。こちらもマルチぶりを発揮している。
柴田淳のサード・アルバムはシングル曲(3)(5)を含む全11曲。もっと声を張りたいところの少し手前で、抑え気味に唄っているところが逆にドラマ性を高めて聴き手への浸透圧を強めている。粘っこさと乾いた味の微妙なバランスが、この人の最大の魅力ではないか。
「Jupiter」の大ヒット後のファースト・アルバム。UKソウルっぽい涼しいノリとサウンドが基調の一つをなしていて、彼女が“中島美嘉以降”のシンガーであることを実感。中低音域が伸びる声質を活かして、今後は「愛の讃歌」のカヴァーなどいかがでしょう。絶対はまる。
ホルストの組曲「惑星」のなかでも、最も壮大なメロディ・ラインを持つ「木星」に日本語詞をつけた、平原綾香のデビュー曲だ。カップリングの「蘇州夜曲」でも、その微妙かつ個性的なニュアンスをちりばめられたヴォーカルに魅せられる。大胆にして繊細な大器の登場。★
初の本格的ジャズ作品で2003年録音。マイケル・ブレッカーの参加が華を添える(3)ではスキャットを交えた楽しげな表現が印象的。語りかけるような(5)にはシンガーとしての豊富な経験と個性の発露を感じる。プロデュースを手がけた島健を中心とした演奏も質が高い。
“音楽が人をつなぐ”というコンセプトのもと幅広い交友関係を活かし、大蔵(ケツメイシ)やラッパ我リヤ、SOFFetらをフィーチャー。山嵐らしいヘヴィ・グルーヴを基調としながらも、多彩なゲストとのコラボレートにより、柔軟さと新たな魅力を引き出すことに成功した。