発売元 : 株式会社ハピネット
ニューヨークに居を移して2年。海野がその成果を聴かせてくれる。もともとテクニックと表現力には一頭地抜きん出るものがあった。それにいっそうの磨きをかけたのがニューヨーク生活のようだ。本作では多角的にジャズ・ピアノの楽しさが味わえる。
2009年に活動を休止したメトロノームのリーダー“福助。”率いるソロ・ユニットのシングル。バンドが生み出すダイナミズムと宙を飛び交うシンセがポップかつノイジィに混ざり合ったメロディアスなデジ・ロックはインパクト十分。エフェクティヴなヴォーカルからはみ出しそうなエモーションが目映い。
伊藤八十八プロデュースの究極のトリオ。ケニー・バロン、ロン・カーターという二人の巨匠に、フュージョン系でも活躍する切れ味抜群のレニー・ホワイトという夢のトリオ。スタンダードに新鮮なアレンジを施し、直球ストレートのジャズの醍醐味を堪能させる。
2010年春に91歳で世を去ったハンク・ジョーンズが、前年夏の来日時に収録したライヴ作。最初に5万円という超高価なガラスのクリスタル・ディスクで発売。このたび、通常盤でも出た。ピアノ・トリオにサックスが数曲で客演。91歳であることにやはり驚きを禁じ得ない。
TNTのトニー・ミルズ(vo)と、ドイツのメロディック・メタル・バンド、フロントラインの三人が結成した新バンドのデビュー作。ミルズの伸びのあるハイ・トーン・ヴォイスが映えるメロディック・メタルのお手本のような歌メロと、耳に残る泣きメロのギター・フレーズは日本人好みだろう。
デンマークを拠点に活動するロック・シンガーのデビュー・アルバム。いかにもロックの王道をいくサウンドは、彼のパワフルなヴォーカル・スタイルもさることながら、ソレン・アンダーソン、トミー・アルドリッジ、マルコ・メンドーサといった強力なサポート・メンバーの功績が大きい。バラードもいい。
知る人ぞ知る存在として注目のThe Mirrazが、すでに入手困難の通称“0thアルバム”を再発。切迫したエモーションをささくれだったギター・サウンドに昇華するさまは現在に通ずるが、バンドとしてまだ未整理な部分が散見できるなど、青き姿が刻みつけられている。