発売元 : 株式会社バッドニュース音楽出版
米シンガー・ソングライターのアルバム(通算5枚目)。これまでになく普通? の、そして温かいサウンドで、ヴォーカルを中心にしたメロウな作風だ。それにしても印象的なのは、言葉がわからなくても伝わる独自の世界観。静かではあるけれど刺激的だ。
ベン・フォールズを超える逸材と噂される彼らのデビュー・アルバム。キュンと胸を掻きむしられる甘酸っぱくてキャッチーなサビ、練られたアレンジは20歳そこそこの若者とは思えないクオリティだ。パンク魂をも持つ彼らの可能性にゾクゾクせずにいられない。
ポップ愛好家には御馴染みのポール・マッカートニーとジョージ・ハリスンの遺伝子を持ったシンガー・ソングライターの2作目(96年)。職人気質の曲もあれば、ブルー・アイド・ソウルもありと、ポップを共通項にした人見知りしない楽曲が数珠繋ぎで聴ける傑作。★
米ヴァージニア州出身の5人組エモ・バンドのデビュー作。ツイン・ギターを軸にしたパワフルかつ疾走感あふれる演奏と、ハイ・トーン・ヴォイスで聴かせる青春度数の高い泣きメロは、間違いなく日本人好みだ。ジミー・イート・ワールド・ファンにもお薦め。
コロラド出身のパンク・バンド、PINHEAD CIRCUSのメンバーが結成したラブ・ミー・デストロイヤーのアルバム。スピーディーなハードコア・サウンド、そして男気あふれるヴォーカルが炸裂。
ブライト・アイズのコナー・オバーストが惚れ込んだ才能! ボブ・ディランやエリオット・スミスらが引き合いに出される、弱冠19歳のアーティスト。その天才ぶりが発揮された日本デビュー・アルバム。
大ヒット・シリーズの第3弾。フランキー・ルイス、ラロ・ロドリゲス、エディ・サンティアゴなどのアーティストを収録した、80年代サルサの魅力がたっぷりつまった1枚。
フー・ファイターズのクリス・シフレットが、やはりフェイス・トゥ・フェイスに在籍中の兄スコットを誘ってサイド・プロジェクト的に活動しているこのバンド。キャッチーな曲が並ぶあたり、プロの実績を感じさせるが、新人としてはまとまり過ぎの感も。
NYラテンがそのテンションの高さにおいて頂点をきわめた70年代にあってさえ、このピアニスト/バンド・リーダーの突出ぶりはすごい。録音劣悪、熱気200パーセントのプエルトリコ大学でのライヴ(3)(4)に象徴される、憑き物系の演奏が並ぶ。壮絶。★
いわゆるストリート・パンク・サウンドを出す北京出身のバンド。ドロップキック・マーフィーズのケン・ケイシーのプロデュースも功を奏し、引き締まった仕上がりでなかなかの出来だ。素朴な内容が素敵な歌詞は英語中心だが、自国語もあり、すべて和訳付き。
2003年解散したザ・プロミス・リングの中心メンバー二人と、ディスメンバメント・プランのベースによって結成された新バンドのデビュー作。憂いを帯びた優しく繊細なメロディと歌声、透明感あふれるアコースティカルなサウンドは、米版ネオアコと呼びたくなる青春度数の高さと爽やかさが魅力だ。
ソレアの初フル・アルバム。キャッチーでエモーショナルなメロディとラウドなドライヴィング・ギターが一体となった痛快なバンド・サウンドの心地よさは格別で、なにより哀愁と歓喜が混じり合った歌の持つ瑞々しさが胸に響く。
くるり主宰のノイズ・マッカートニーからの2作目。心の呟きから発せられたナイーヴな歌を、サウンド・エフェクトとアコースティックな響きが混じりあう、くぐもった音空間にのせて届ける。そして、人懐こい歌声とどこかねじれた音作りの組み合わせからは瑞々しさが。
税込1980円という価格で、サルサの人気曲を集めたお得なコンピレーション・アルバム。初心者も楽しめる親しみやすさ、上級者も唸らせるレアな音源もありの嬉しいシリーズ。
発展的解散を遂げたディスメンのラスト&ベスト。お馴染みの楽曲とともに8月の来日公演の場面がいろいろと浮かんでくる。そして、ニューウェイヴ/エレクトロなリミックスを収録したDISC-2がまた刺激的。ファン思いな彼ららしい最高の置きみやげである。