発売元 : 株式会社ポリスター
ファーザー・アゲインファーザー・アゲイン
ヴィジュアル・イメージからはまるでフリッパーズの再来かと思いきや、サウンドはクリアな60'sビートが展開。上品かつアヴァンギャルドなバンド・カラーは稀有。繊細なヴォーカルと歌詞が印象的だが、さらにその強さを感じさせるようになったら満点だろう。
オン・プレジャー・ベントオン・プレジャー・ベント
解散がなければ陽の目をみなかったであろう、フリッパーズの90〜91年のライヴ作品集。ライヴ・バンドとしては粗さが目立つが、好きなことをアイデア最優先でやり通した彼らの意欲は十分に伝わる。特にライヴならではのヘアカット・メドレー(12)は聴き物だ。
トゥー・ワールズトゥー・ワールズ
88年の復帰後に発表した諸作中、サウンドは70年代のネッドに最も近い。それでも後退したというネガティヴな印象を受けないのは、彼の書く曲や歌声がこの音にこそふさわしいからだろう。メロウな(1)、リズムが心地よい(3)、美しい(8)とAORの魅力に溢れる。
パーリーパーリー
通算6枚目(ベストを含む)は、残念ながら自作の曲が入っていない。しかも、楽曲提供者が無難な選択のため制作意図が希薄になってしまった。しかし、その中で可能性をみせるのがシングル曲(10)。林哲司によるものだが、彼にとっては、ここ数年の快作だろう。