発売元 : 株式会社ミディ
この方は新人さんなのでしょうか、風のような透明感をたたえた高い歌声が美しいシンガー・ソングライター。アコースティックのバッキングと一体に、素朴ながら高潔な雰囲気を紡ぎ出す。(4)では、歌詞はマレー語で旋律はハワイアン、なんて面白いことも。
3ピースR&Rバンドという編成ならではの単純明快に乗れる骨太さと、バンド名からも彷彿できるような揺らめく浮遊感、その両方を併せ持ったスタイルがいい。メーターの振り切り方も大胆。余計なもんを何ひとつ入れないとこも技と熟練を感じさせる。
79年に発表された5枚目のアルバム。フランスからスペイン、北アフリカからインドネシアそして日本と大旅行の一巻はいつものように、とても気持ち良く耳に入ってくる。優しい眼差しがそのまま音楽になっているところが、いかにもこの人らしいのだ。
81年リリースの通算6作目の復刻。『南米旅行』『Yoh-Sollo』に続く海外旅行作品。全曲作詞はKURO、曲は恭蔵、10曲中6曲が鈴木茂の編曲。演奏はさわやかでどれもゴキゲン。カリブの風とマンハッタンの風とが混ざりあってるカラフルな風。
(1)の歌い出しの一声だけで、あの恭蔵さんだ! とうれしくなってしまう。こういう声を本物の“温もり”という。歌手の根本は声です。だから、この人は素晴らしい歌手だとズッと思ってきた。(9)のイントロは何といえばいいのだろう…堕落中年必聴の1曲。
乱魔堂やスラッピー・ジョーでの活動で知られる大ベテラン・ギタリストの大スケールのギター演奏集。ユーラシア大陸のみならず地球全体に反響させようというほどの腰の座った演奏はギターと人との合体を想像させるもの。各種奏法の妙も味わい深い。
今年は怒涛の勢いでリリースを続ける、サニーデイ・サービスの4thアルバムは、バンド名がタイトルとなった。ネオ・アコースティック・サウンドがキラキラ弾け、ますます美しい世界を作り上げるようになった。バンドとしての風格も感じられる。
デビュー25周年企画の、本人の選曲による初のベスト。URCからベルウッド、ソニー、ジャパン、自主盤、そしてミディ時代までが網羅されている。かつての友部ファンには近作に、近年のファンには旧作に、新鮮な驚きを感じるはずのマスターピース集。
素朴なフォーク・テイストと熱いロック・スピリッツに富んだ、シンプルだけど骨の太いバンド・サウンドは、とにかく気持ちいい音楽。話すように歌うvoも言葉の粒がとても人間臭くて真実味が伝わる…エレカシや真心みたいに。サニーディも協力した傑作です。
男3人と女2人から成るフォーク・ロック・バンドのメジャー・デビュー作。男性ヴォーカリストのマジメな歌声が70年代テイストを強化。ゲストの駒沢祐城のペダルスティールが入るとさらに70年代に近づく。全体にどんより重く、じじ臭いのも味か。
待望の15曲入りフル・アルバム。使う楽器、音楽のスタイルは違っても、ジャズの持つスピリチュアルな要素を自分たちの音楽にすんなりと編み込むことができる数少ない日本人アーティストだ。アブストラクトな雰囲気は強いが、聴きやすく嫌みのない仕上がり。
心がどんどん浄化され、透き通っていく…。気の指圧の先生であり、僧籍も持っているという遠藤氏の音楽に耳を傾けていると、おそらく誰の心もそうなるに違いない。初めて聴くのに妙な懐かしさを覚える魂の治療音楽。ストレスに蝕まれた人はどうぞ。