発売元 : 株式会社BZONE
12ヵ月連続アルバム発表企画第2弾。女性シンガー川島だりあを前面に押し立て、ソリッドなヘヴィ・ロックとソフトなポップスの両方を器用に織り交ぜて活動してきた4人組だが、キャラにも楽曲にもキメが弱く、堅実な職人集団のイメージが強くなりすぎ。
怒涛の12ヵ月連続リリース“月刊F・S・B”の“創刊号”。代表曲のアコースティック・ヴァージョンと、ルーツとなる洋楽カヴァー(ハノイ・ロックスの(2)、ザ・ナックの(3)、メガデスの(9))を中心とした内容は、まずは前哨戦という感じか。初回限定盤です。
ファンによるリクエスト・アルバム。元気の湧いてくるミディアム・テンポの曲が多い。純粋で、汚れていないがゆえに傷つきやすい心を描く詞は、聴く者の曇りがちな心のガラスを透明にしてくれる。各曲のコメント、せめて発売年月日が入ると嬉しかった。
『luv.com』からのセカンド・シングルで、(2)以降はCD初収録のライヴ音源。パンキッシュで少しねじれたハード・ロックと、恋愛関係に対する決意を歌う、ハスキーな女性ヴォーカルとの取り合わせが異様だが、逆に女の情念らしきものが強調される。
99年5月発売の『luv.com★』からのセカンド・シングルで、カップリング曲が異なる2枚同時発売のうちの“MAD GREEN”ヴァージョン。アコースティカルで軽快なタイトル曲も彼らの持ち味なのだろうが、ヘヴィな(3)を聴くと、やはりそっちに耳がいってしまう。
98年はベスト盤やソロ活動が目立った彼らだが、兄弟仁義と題した(?)本作では、がっちりと息のあった絆の固いところを見せつけた。軟弱なシーンに喝を入れるべく熱いロック魂が炸裂するなか、(8)ではウィッシュボーン・アッシュの味わいが泣かせる。
全曲オリコン・シングル・チャートで1位もしくは2位をとった曲のみで構成されるという、ZARDだからこそできた偉業ともいえる前評判も高いベスト。詞・歌声・サウンドに貫かれている潔さ、涼やかさが、このバンドを稀有の存在にならしめていると実感。
93年のソロ・デビュー以来、確実にオリジナルな世界を築いてきている宇徳敬子の13枚目のシングル。タイトル・ソングは全編打ち込みで、アンビエントなテクノ・サウンドが基調となっている。新生面という感じ。UK World双六Gameのオマケ付き。
通算第6作『luv.com(ハート)』からのシングルで、アルバム未収録の3曲をフィーチャー。パンテラばりのザクザクした切れ味のヘヴィ・サウンドとポップな楽曲を融合させる手腕、音楽的な引き出しの多さはこの4曲でも十分に伝わる。まずはこれでお試しを。
パワフルかつ個性的な女性ヴォーカリスト、DARIAを擁する4人組による2年ぶりの新作。ギターをはじめ、すべてのパートがテクニカルでプレイヤー志向のリスナーの耳を引きつけること請け合い。しかし個人的にはちょっと要素過多で忙しすぎる印象も。
ご存じB'zのギタリストのソロ作品。歌モノ中心のアルバム制作は初の試みながら、ワイルドなギター・ワークを活かしつつ、B'z的アプローチからライトなポップ・ソングやストレートなロック曲まで多彩な曲想を詰め込んだ表情豊かな作品に仕上がっている。
シンプルで限りなくア・カペラに近く歌い上げる(1)に始まり、『コナン』OP曲として耳慣れた(5)などヒット曲満載のZARDの新作。伸びやかなヴォーカルがおハコ的な(11)、ビートルズ風アレンジが異色の(3)など盛りだくさん。(8)はこぶしが利いて英詞と違和感が……。