発売元 : SomeEchoes株式会社
We Are The Lost LovesWe Are The Lost Loves
オーストラリア発の男女ユニットによるデビュー作。キティ・ハートとマシュー・ライトが放つ内省的な音楽は、オーストラリアの開放的なイメージとは正反対のファンタジックな空気感をはらむ。キティの歌声は深みがあり、ビョークが引き合いに出されるのも納得。ゴシックな香りがほのかに漂うのも魅力だ。
エブリワン・エヴリウェアーエブリワン・エヴリウェアー
90年代のいわゆるエモ・ロックを2010年の形でピュアに展開した、米国の4人組のファースト。ハードコアほど激しくないとはいえパンク・ロックのような疾走感があり、プロミスリングの流れをくむメロウで歯切れ良き瑞々しい音が夏草のように輝いている。日本盤は歌詞とその和訳付きで「Fakin It」「Turn And Go And Turn」を追加。
レット・イット・スウェイレット・イット・スウェイ
ミズーリ州スプリングフィールド出身の4人組による、前作『Pershing』から2年ぶりのサード。プロデューサーはデス・キャブ・フォー・キューティーのクリス・ウォラで、彼らの持ち味である良質なメロディ&大らかなバンド・サウンドを、よりスケール・アップした形で引き出すことに成功している。
PLANETSPLANETS
ブルックリンを拠点に10年以上活動するバンドのアルバム。壮大でドラマティックな展開は70年代のプログレッシヴ・ロック風だが、ヴァイオリンやアコーディオンによる旋律はクレズマー的。トラッドやフォークの要素を先鋭的なロックへと流し込み、独自のミクスチャー音楽を生成している。
ザ・ワイルド・ハントザ・ワイルド・ハント
聴いた瞬間、若き日のディランか? と思わせるほどのダミ声にのけぞるものの、ソングライティングの類稀なセンスにグイグイと引き込まれていく。クリスティアン・マットソンのソロ・ユニットのセカンド。弾き語りがメインながら情緒豊かに聴かせる。本国でのレーベルはDEAD OCEANS。