1991年発売
ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調ショパン:ピアノ協奏曲第1番ホ短調
同時発売されたソナタに比べると情緒が前面に出ているが、微妙なテンポの“揺らし”は昔風でも現代風でもなく個性的だ。持って生まれたセンスを感じさせる点もやはり日本人には珍しい。ただオケの音が重すぎるのはともかく、大友君の指揮は陳腐だ。
ショパン・コンクール入賞の新鋭/デビューショパン・コンクール入賞の新鋭/デビュー
昨年のショパン・コンクールで1位なしの3位に入賞して話題になった横山幸雄のデビュー盤。日本人には珍しく情感に溺れず、ソナタ全体への見通しを常に頭に置いてすっきりと各所をまとめ上げている。粒立ちの良い音は魅力だが、音色の変化はやや単調。
シングル・トラックスシングル・トラックス
EPOのMIDI時代のシングル年代順ベスト。近作になるほど曲のフックが弱くなって行く気がする。産みの苦しみが見え隠れするような。個人的には明るく楽しい清水信之のアレンジの(1)〜(6)が好ましい。ジャパンをカヴァーした(17)は邦盤未収録の珍曲。