1991年発売
前作『サイエンスの幽霊』の続編と言えそうな平沢進の91年作。前年に取材で会った平沢氏は「本ギャグ百連発」のビデオが見たいと語る冷静な紳士であったが、氏が創造するテクノな音楽のへんなグルーブ感は常人離れしている。(10)のギャグ感覚は◎。
海賊盤といったら正式には認められてない。しかしこれは、公式海賊盤というポール自身が認めて発売するモノ。番組で行なったアコースティック・ギター中心の暖かみのあるライヴを収録。ビートルズ時代のものやソロ・カヴァーなどポール独特の歌声が生で聴ける。
時代に迎合してアルバムのベーシックはハウス。土曜の夜にカー・ステで聴くってのが相場です。ブックレットの写真も受け手の心理を読んでヘルシー・エッチ。正当な評価をしたいのがアレンジ面。一筋縄でいかない裏ツボをキッチリ押さえこんでいて喝采。
南カリフォルニア大学で学び、そこでギターを教えているというリチャード・スミス。アコースティック・ギターの響きのよさが生かされた気持ちのいいウエストコースト・フュージョンだが、ギターのオーバーダブを含めて少し音が多すぎるのが難。
デビュー25周年を記念して恩師・遠藤実の曲を歌っている。歌のなかに微妙にナマリを混入した千昌夫の歌唱スタイルは、遠藤実の作品で一段とじんわり・しみじみと望郷の思いをさそう。タイトル曲に出てくる「蒲原」は遠藤の新潟の別荘の所在地からか?
テクノの拡散後、海外進出の最短距離についたヘビメタ、というイメージを作りあげたラウドネスの新作。メタルの持つフラットなところをコーラスを多用したヴォーカル・トラックに力をそそいでダイナミズムにサポート。新作はエディ・クレイマー。
好評発売中の同タイトルのフル・日本語ヴァージョンである。日本語でものっぺりしないところに真の実力を見る。こけおどしなしに正面からのヘヴィな、音も言葉も。うますぎてスンナリ聴けすぎちゃうのが不満といや不満ということ。さすがですね。