1992年12月21日発売
ブルース・シャウターの底力、ジャンプ・ジャズの楽しさをすんなりと教えてくれるアルバム。40年代後半録音、当時の黒人音楽の王道であったブルースとジャズの中間を行く、黒くて粋な表現の数々。嬉しいCD化。でも、ワーディングぐらい載せてほしい…。
マニアの間でシハブの「ジャズ・パーティ」といえば、知る人ぞ知る幻の名盤だった。なんとこれはその再発盤。今から30年前、デンマークでの楽しいクラブ・ギグ。ベテランのシハブが、現地の若手たちとごきげんな演奏を聴かせている。お見逃しなく。
イリノイはソウル度100%のイケイケ・サックス。バラードの名手でもある。その彼がイケイケ・オルガンと共演したライヴ。「恋人よ我に帰れ」を全編にパクった(4)がベストだ。フル・スウィングで吹きまくるサックスは◎だが、オルガンは調子に乗り過ぎでは。
れれ桑名晴子って、こんなにいい歌手だっけ…と、78年にリリースされたこのファースト聞いてびっくり。枚数を重ねるごとに音が厚化粧になってったってことだな、これは。リラックスしたハワイ録音。ファンキーなLA録音のバランスも良い。
若手正統派演歌歌手としてはピカイチの存在となった。好き嫌いは別として、演歌だなぁと素直に認めてしまえる歌手は案外いないんですよね。アレンジも臭くならず素直にやっていて、嫌みがない。演歌の「マイ・ウェイ」こと「川の流れのように」は再考の余地。
初のライヴは92年の日本公演を収録。すでにこの時活動停止が決定していた彼ら、そのせいかどこか元気のないような気がする。北欧出身の彼らは、ヨーロッパとは一味違った華麗なハード・ポップを提供してくれたものだが、本ライヴにその面影はない。
クラプトンをはじめみんながアイドルにしたブルースの雄69年発表の名作。プロデュースはあのキング・カーティス。モダン・ブルース60年代末型の最高もののひとつ。ファンクを隠し味にシカゴのアクティヴさもじっくり染みた深みある1枚である。
69年録音、キング・カーティスのプロデュース、ダニー・ハサウェイのアレンジによるフレディ・キングの名盤。フレディのかみつくように強力なピッキングのギタープレイ、ダニ・ハザ流都会的ソウルの要素が絡むブルース解釈が混ざり合った独特の味。
精力的なワールド・ツアーを続けるシンプリー・レッド。本作は92年夏の第26回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ4曲を収録。コール・ポーターの(1)、レイ・チャールズの(2)と渋い選曲が光る。アカペラの(1)をはじめ、ヴォーカルが伸び伸び艶やか。