1992年12月21日発売
初のライヴは92年の日本公演を収録。すでにこの時活動停止が決定していた彼ら、そのせいかどこか元気のないような気がする。北欧出身の彼らは、ヨーロッパとは一味違った華麗なハード・ポップを提供してくれたものだが、本ライヴにその面影はない。
クラプトンをはじめみんながアイドルにしたブルースの雄69年発表の名作。プロデュースはあのキング・カーティス。モダン・ブルース60年代末型の最高もののひとつ。ファンクを隠し味にシカゴのアクティヴさもじっくり染みた深みある1枚である。
69年録音、キング・カーティスのプロデュース、ダニー・ハサウェイのアレンジによるフレディ・キングの名盤。フレディのかみつくように強力なピッキングのギタープレイ、ダニ・ハザ流都会的ソウルの要素が絡むブルース解釈が混ざり合った独特の味。
スピナーズの通算11枚目(79年度作)がやっとCDで登場。いずれも5分以上のロンヴ・ヴァージョンで、当時のディスコサウンドがびっしりつまっている。快楽的でグルーヴィな音、軽快なヴォーカルには、ついついステップを踏みたくなる。
精力的なワールド・ツアーを続けるシンプリー・レッド。本作は92年夏の第26回モントルー・ジャズ・フェスティヴァルでのライヴ4曲を収録。コール・ポーターの(1)、レイ・チャールズの(2)と渋い選曲が光る。アカペラの(1)をはじめ、ヴォーカルが伸び伸び艶やか。
吉田拓郎や松山千春の曲が入ってるんだけど、まさか書き下ろしでもあるまいからカヴァーなのかな。ま、この人が歌えば何でも同じだ。全然変わってない。しかしディレクターは元プラスチックスの島武実、アレンジには元ポータブル・ロックの鈴木智文も参加だ。
小林克也によるご存じスネークマンの第3弾アルバム。パワフルに迫ってくるところが、このノリが好きな人にはたまらないだろう。この不景気な時代にカツを入れることができるか、はたまた聴く側にこの手を受け入れるだけの余裕が残っているか…難しいな。
ハウスを消化した日英同時感覚特有のインディ・ギター・サウンドなんだけど日本語がメロディに旨くノリ切らないでいるように思えるのは私だけか? あ、英詞なんだコレは失礼しました。個人的には前作のソフトなネオアコ路線の方が数段いいと思います。
春真っ盛りの今日この頃、エポ・サウンドが心地よい季節になりました…って、まるで時候の挨拶!? でも、なにをどこで聴いてもすぐわかる世界から生まれる“元気”は、強烈な夏の日差しじゃなくて、ポカポカ陽気に似合います。常に“らしく”あった10年ですね。