音楽むすび | 1993年3月発売

まあ、とにかく美人である。スタイリストもしっかりついて、そのジャケット写真のきれいなこと。そして2度びっくりは、そのテクニックのすばらしいこと。「旋風」と言うほどインパクトのある選曲だとは思えないが、すごい実力は持っているようだ。

男には猫のような女の子に甘えられたい願望がどこかにある。それを音楽で体験させてくれるのがストックホルム出身のスティーナのヴォーカルだ。バックの音がフリーキーだろうがメロウなアコーステックだろうが関係ない。彼女の声がすべてなのだから。

約3ヶ月に1枚のペースでリリースされている小林克也率いるスネークマンズ・ロック・ショウのシリーズ4作目。スネークマンのギャグでは笑えないと言う人もいるけれど、ナンセンスを超えたこの馬鹿馬鹿しさはやはり貴重だ。雑誌感覚の気軽さもうれしい。

冨田勲作曲の「ジャングル大帝レオ」がラップとハウスに洗脳されたヘンテコな音楽が(1)だった。それ以降も結構無茶苦茶でトム・トム・クラブとB-52ndがヨーデルをレイプしたスペイシー・サウンドのようでもある。プレイズ路線を期待すると厳しいが…。