1993年6月発売
LAのスタジオ・シーンで最も売れっ子ベーシストの1人、エイブ・ラボリエルの初ソロ作。ラテン色を配したフュージョン・チューンから、アル・ジャロウ、フィリップ・ベイリーのヴォーカルをフィーチャーした曲まで、ゴージャスなLAサウンドが楽しめる。
(1)はかつてCR社から出ていた演奏だが、今回はオリジナルLPと同じカップリング&デザインで復活(1965年頃の録音)。(1)は地味で抑制された演奏。(2)は古い写真を見るような懐かしさを持った演奏だが、やや歪みが多いのが気になる。
4枚組だが2枚はカラオケ。1978年の「春待ちれんげ草」から93年の「別れて…そして」までのシングル30曲を集めています。声質が軽めなので、いわゆるド演歌には向かないのだけど、持ち前の歌唱力と器用さで彼女特有の世界を聴かせてくれる。[1]では(14)などのバラード系に彼女のうまさがよく出ているし、(11)(12)などと共に新しい演歌の道を開いている。[2]なら(6)(7)(8)などにポップ感覚が聴けるし、(9)などロックの見事なパロディだ。(13)は[1]の(14)に通じる歌唱力をみせつける。うまい。一級の芸人である。
松岡直也=真夏のラテン・サウンド、そんな図式をあっさりと打ち砕いた意欲作。のっけからディストーションの効いたギターが疾走し、タイトル通りに元気の素となるサウンドが詰めこまれている。とは言え、メロディ作りの巧さは決して損われていない。
キラキラしたものだけで作られた、まさにパラダイスなセレクション・アルバム。まるでそれは、お金を貯めてやっと買った13万円分のハワイの休日。いつか覚める夢でも、今この瞬間は思い切り幸でいたいみたいな。曲が終わってしまった後の静けさが寂しいの。
91年7月4日にリプレイスメンツを終わらせたポールのソロ・アルバム。ハード・コアからメロディアスなものへと移り変わっていき、たどりついた音がこれなのだろう。タイトでシンプル、ロックのクールな部分だけを残した無駄のないアルバム。
ヴァン・ヘイレン2世のキャッチで彼らがデビューしてすでに5年。アルバムも3枚目を数える。当時は派手なアメリカン・スタイルばかりが注目されたが、そんな陰で彼らは着実に前進。ハード一直線からジャーニーばりのバラード(5)まで、と余裕が漂う。