1994年10月発売
写真集などで話題を集めた彼女が、20年以上も前に衝撃的に登場した当時のアルバムのCD化。フレンチ・ポップスのカヴァーもあるが、安井かずみ、村井邦彦のコンビによるポップな感覚が新しい。何よりも野性的な風貌と(2)のセクシーな魅力は不滅だろう。
ポスト新御三家としてデビューした男性アイドル群がいた。その中でトップを走った彼のベスト盤のCD化。中性っぽい高音で歌う純愛とメルヘンの世界が70年代風で懐かしい。音楽的にもGSの影響が残り、後の時代のポップスへの橋渡しをしたような曲が多い。
70年代の後半、上田正樹とともに大阪のロックとブルースのシーンを引っ張った女王のオリジナル・アルバムがCD化された。17年前の録音とは思えないパワーとスピリットは、まさにタイトル通り。詞の世界は泥臭いが、音楽的には洗練された粋な世界がある。
屈指のヴォーカル・グループに成長した彼らが、ポップスと歌謡曲の狭間で新しい音楽作りに情熱を燃やしていた時期に発表されたオリジナル・アルバムの再発。季節に寄せた愛の歌で綴った四季の表情は、若くハイセンスでおしゃれ。暖かなコーラスが良い。
ヒットした中島みゆき作の(1)がそのままアルバム・コンセプト。他に伊勢正三、堀江淳、吉田拓郎などが曲を提供していますが、みんなくすんだ暗さに色調統一されている。「星になったパパ」って…。(1)のシングル・リリースが81年11月なので、その頃の作品かと。
この時期の清水宏次朗の魅力を結集したような内容で、たっぷり16曲、CM絡みやTVドラマで親しまれてきた曲を織り混ぜながら構成されている。歌いっぷりが素直で、ありのままの姿を潔く見せてくれるところが、いつまでも初々しい好感を呼ぶ。
歌謡史に大きな足跡を残した2人が後期に出した曲やヒットメドレーでできたアルバム。息の合ったハーモニーと明るい世界は今でも十分に新しい。ヒデが小柳ルミ子に贈った(3)やコンビ結成以前に活動していたユキとヒデの(8)のリメイクなど貴重な音もある。
歌に自信がある人のカラオケ・スタンダードになった(2)(7)を始めとして、存在感のある歌に定評がある彼女のベスト集。街の光の底に暗く沈んだ人々の心情を映した世界は絶品だ。演歌とも一味違うストレートな歌い方は、意外に素直なアプローチで驚いてしまう。