1994年12月21日発売
ベテラン・ドラマー、ジョージ大塚78年の作品。プロデュースは菊池雅章。グロスマン、バイラークといった当時を代表する若手を迎え、トロピカルなサウンドから幻想的なサウンド、ストレートアヘッドなブルースとバラエティ豊かなサウンドを聴かせる。
『金八先生』で人気を集め、(2)でデビューしたのが81年なので、このアルバムも、その頃。当時、彼女は14歳。中学生ですわ。ミルク臭いアルバムですわ。でも、よくまとまった佳作です。彼女はムーンライダーズが絡んだ「クリーム星人」って曲がいいんだよね。
ほっぺたポッチャリで人気の伊藤つかさ(今やミセス!)が82年に発表した、自作曲(8)を含む2ndアルバム。1stに引き続き大貫妙子、原由子、竹内まりや、坂本龍一、高橋幸宏、矢野顕子といった多彩な作家陣を起用。(4)では竹内まりやのコーラスが聴ける。
声質がプロデューサーのそれと、似かよい過ぎてたんじゃないかしらね。大貫妙子、期待の初プロデュースだったが、和製ジェーン・バーキンになりきるには、成美自身のアクが今ひとつ。女優さんが歌う時の可能性の広げ方の難しさを感じさせるのが惜しい。
『欽どこ』のミニ・ドラマでデビューした石野陽子は、石野真子の実妹。なるほど似ているが、歌声の方は姉よりもう少しソフトで女の子らしい。アルバム全体がアメリカン・ポップスぽくまとまっていてさわやかでイヤミがない。リズム感もしっかりしている。
ジャンゴ・ラインハルトと永年にわたって行動を共にした、ジャズ・ヴァイオリンの第一人者が、'71年に発表した作品。チャーリー・クリスチャンの流れをくむバーニー・ケッセルの起用という賭けが、なんとも効果をあげている。計算されたミス・マッチ?。
トリオ・レコード時代に制作された本田の初リーダー作で、69年12月に渡辺貞夫カルテットとライヴ収録されたもの。力強く初々しくエネルギッシュでスピリチュアル、渡辺カルテットも全力で本田を後援、日本ジャズ界のきわめて良質な側面を伝える好記録。
スリーピーこと大御所、松本がスペシャル・カルテット編成で録音した79年作。4人対等のジャズをやろう、という趣旨で録音された。スウィング派とモダン・ジャズ派の共演と図式だが、スリーピーは終始マイペースで豪快なブロウをきかせている。
猪俣猛が80年にレコーディングした『ファースト・フォース』『セカンド・フォース』をカップリングしたCD。猪俣猛のハツラツとしたドラムに煽られ、若き日の西直樹、浜田均太がイキイキとしたプレイを聴かせる。元気のでるジャズだ。