1994年4月25日発売
N.Y.の話題のジャズ・クラブ“ジャイアント・ステップ”からあらわれた大型ジャズ・ユニット。ヒップ・ホップ世代のジャズの乗りを明確にうち出して実に楽しいが、ロンドンのアシッド・ジャズほど破天荒な所がやや少ない。ゲイリー・カッツが作りすぎ?
ギターやコンピュータ・プログラミング、バック・コーラスなど、とにかく自ら手がけた音はすべてノイズとクレジットしているのが、この人の音楽を物語っている。ノイジーでスリリングでどこか怪しげ。それでいてメロディアスなため、歌も楽しめる。
1994年1月19日に渋谷オンエアーで行なったアースシェイカーの解散ライヴの模様を、妙なリミックスなしにライヴの音そのままに収録した作品。音の臨場感の秀逸さは随一。まさにその場でライヴを同時体験してるかのような、興奮漲る迫力を体感できるはず。
ちょっと不思議なソプラノ・ヴォイス。ふわっとした、風のそよぎのようなポップス。頼りなげな感じもするが、そこが魅力ということなのかもしれない。ほどよい上品さとキュートな音作りが、作品と歌声を引き立てている。
弦楽四重奏団KARYOBINをバックに配した異色の自作自演シンガー・上田知華が79年に発表したファースト・アルバム。3曲にはNYフィルハーモニア四重奏団も参加。この編成ならサウンドが古びるはずはないけれど、楽曲や歌も15年の時差を感じさせない出来。
過去アナログで出された作品の初CD化で、彼らのセカンド。普遍的なポップスの王道的メロディと歌は古さを感じさせず、さらにストリングスとピアノで構成されたサウンドは、かえって斬新で、アグレッシヴ、プログレッシヴ。先鋭的でカッコいい。
弦楽四重奏をバックにしたピアノ弾き語りというスタイルが特徴の上田知華のサード・アルバムの廉価再発。代表曲の「パープル・モンスーン」が収録されている。コンピュータのコの字もない、フル・アコースティックな演奏には、改めて新鮮な印象が。