1994年6月25日発売
ハート・マインド&ソウルハート・マインド&ソウル
2年ぶりになる4枚目の本作はベイビーフェイスがプロデュースしている。この顔合わせ、互いにリードを取り合う(3)など、通じ合う持ち味の2人だけに実にピッタリ。シングル曲(2)を始めちょっと甘目のマーヴィン・ゲイっぽさがいい感じになってきた。
DAVID BYRNEDAVID BYRNE
NYボーダーレスはアート・リンゼイ、昔プリンスお抱えのエンジニアでもあったスーザン・ロジャース、そしてバーンの3人が制作者。やっぱ、彼は都会ロックの人なのだナと思わせる仕上がり。考えるミュージシャン、バーンの新しい時代の幕開けだ。
グールー・マザーグールー・マザー
「イッツ・ア・ファイン・デイ」がヒットした時に本誌で取材したのだけれど、P.ウォーターマンが保護者のように付き添っていたのが印象的だった。だがこのセカンドでは、カーティス嬢の声自体に主張が出てきた。ダンス・ビートは相変わらずですが。
ヴィーナスを探せヴィーナスを探せ
ホーン・セクションも加えた、13人編成によるニュー・グループ“BANDA GRANDE”による初めてのアルバム。あのウィシングを彷彿とさせるタイトなホーン・アンサンブルと、哀愁の松岡メロディのマッチングが美しい。大橋勇のギターも大活躍だ。
小林幸子全曲集〜雨の屋台酒〜小林幸子全曲集〜雨の屋台酒〜
ヒット・シングル(1)を含む聴きものぞろいの全曲集。1993年の紅白出場曲(5)のロング・ヴァージョンを聴いているとあのド派手な衣装が目に浮かぶし、(3)(4)なども相変わらずの好唱。それに北大路欣也と息の合ったムーディなデュエットを聴かせる(2)(8)も好印象だ。
浅草キッド浅草キッド
浅草フランス座の芸人であったビートたけしにぴったりのタイトル『浅草キッド』。ジャケットの古い風景写真の中にたけしがいるのがおかしい。全体としてはごくマジな作りでたけし作詞作曲の歌が2曲収録。時の人ビートたけしの一側面を見せている。