1995年11月25日発売
ハッスリン・アンド・バスリンハッスリン・アンド・バスリン
とてもスウィンギーでわかりやすいトランペットをふくのがルビー・ブラフだ。その彼がさまざまなバンドと演奏した51年からむこう5年間にわたる活動を抜粋したのがこのアルバム。彼を強力に支えているピアノのジョージ・ウェインの軽やかなプレイも聴き物だ。
白い道、黒い雨白い道、黒い雨
(2)は2年前、マルが広島の原爆資料館で目にした詩に曲をつけたもので、この曲と(3)は広島でのコンサート・ライヴ。(1)(4)はスタジオ録音。編成はジーン・リーとのデュオ、そこに天田透のflを加えたトリオの2種。平和への切なる願いをこめた祈りの音楽。
イヴリー・ギトリスの芸術イヴリー・ギトリスの芸術
ギトリスは22年イスラエル生まれの名手。来日とあわせて録音も出てくるようになって、やっと身近な存在になった。とにかく超絶技巧の持ち主で、それを楽しんで弾いているようなところがなんたってすごい。歳は取ったがスーパー・ヴァイオリニストだ。
「天空の門」ホヴァネス「天空の門」ホヴァネス
ホヴァネスの40〜50年代の作品。カバーの分類には「現代音楽」となっているが誤解を与えそう。ほとんどポピュラーなみの親しみやすさ。独得の透明感と、弦の音色、和声が昔のタンジェリンドリームのよう。何となく神秘的ムード。どの曲も似てるけど。
ダブル・オア・ナッシングダブル・オア・ナッシング
EPMDを解散してソロになったE(rick)の、満を持して発表した2年ぶりのソロ第2弾。つまるところハードコア野郎であることに変わりはないが、どこか聴きやすさが。充実したプロデュース活動の成せる業か。(9)(15)あたりでみせるアーシーな味がまたいける。