1995年5月発売
「ペトルーシュカからの3章」ストランヴィ「ペトルーシュカからの3章」ストランヴィ
ストラヴィンスキーのピアノ曲を集めたアルバム。シャープで強靱なタッチと現代的なセンスに貫かれたレーゼルのピアノは、こうした作品にはぴったり。今は亡きケーゲルの「カプリツィオ」における引き締まった指揮ぶりも魅力的だ。
ジョー・ジョーンズ・セクステットジョー・ジョーンズ・セクステット
スウィーツ・エディソン、ベニー・グリーン、トミー・フラナガンなど名人揃いの60年録音。スウィング系のジョーだが、ひょいひょいとモダンになってしまうところはさすが。個性派がそれぞれ持ち味を出し切っているので安心して聴いていればよいだけ。
ウィギン・アウトウィギン・アウト
ピアニストのウィギンスが全編オルガンを弾いている非常に珍しい作品。サックス〜オルガン〜ドラムスという編成から連想するアーシーなジャズではなく、すっきり整然とした演奏。たとえオルガンを弾いてもウィギンスのあの洗練された味は変わらない。
歌の花束歌の花束
ランバート、ヘンドリックス&ロスの紅一点として知られるこの人、しかしソロとなると“ジャズ”というよりは英国ポピュラー・ヴォーカルの実力派として聴いたほうがしっくりくるかも。エルヴィス・コステロにも影響を与えただろう、篤実な解釈が面白い。
イン・パーソンイン・パーソン
ティンパニらしき大径ドラムが厳かに響くオープニングから、このショーの主人公がいかに大物かが解るライヴ。TVやミュージカル出演で磨き上げた力量はアメリカ全土にアピール、ジャズを超えた幅広いビジョンが魅力的だ。美形シンガーの一つの金字塔。