1995年6月発売
林檎と檸檬 村下孝蔵ベストセレクション林檎と檸檬 村下孝蔵ベストセレクション
遠い昔に見たことがあるような、懐かしいロマンティックな世界を歌い続ける彼の作品集。大ヒットした(4)を代表として、淡い水彩画のような風景は純粋で壊れやすいはかない美しさがある。周囲の音楽に全く影響を受けない独自の活動はユニークな存在だろう。⇒村下孝蔵関連作品はこちら
モルト・カンタービレ〜ヴァイオリン名曲集/堀米ゆず子モルト・カンタービレ〜ヴァイオリン名曲集/堀米ゆず子
堀米ゆず子にとって初めての小品集。品良くまとめたという感じではなく、結構コテコテしている表現も多く、なかなか個性的だ。偉くなるとチゴイネルワイゼンなんか弾かなくなるヴァイオリニストの多いなか、敢えて、それを取り上げた見識に拍手。
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1、2、3番ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第1、2、3番
ベートーヴェン最初期のソナタに「本気で」取り組んだアルバムである。作曲者が音1つ1つに込めた意味を余すところなく表現しているが、音楽が枝葉末節に陥ることはなく、スケール、推進力ともに十分である。ぜひ全集に発展することを望みたい。
グランプリグランプリ
残念なことにクリーンヘッド・ギムラの追悼盤となってしまった5作目。さまざまなジャンルのさまざまな人たちとのセッションででき上がっている。バーナード・パーディとの炎の一発録り、オザケンのカラダ弱そうなダンディぶりなど、聴きモノ満載。
シベリウス:交響曲第2番シベリウス:交響曲第2番
小林/チェコ・フィルとの初顔合わせ。最初から暖かい人間味の溢れるオーケストラ・サウンドが鳴り響く。やや慎重な趣もあるが美しい場面も非常に多い。優れた録音のせいもあるのだろう、最近チェコ・フィルがこれだけ豊かに鳴った例はそう多くないだろう。