1995年7月21日発売
シェーンベルク:歌曲集シェーンベルク:歌曲集
グールドがご執心だった作曲家の1人にシェーンベルクがいる。解釈は調性の破壊者や20世紀音楽の創始者としてではなく、逆にロマン主義から連なる潮流の末裔としての捉え方。歌曲集だが、歌の存在感を超えてピアノが巨大な主張をするのは仕方あるまい。
リスト・ピアノ作品集 「ラ・カンパネッラ」リスト・ピアノ作品集 「ラ・カンパネッラ」
あれっ、小山実稚恵ってこんなにテクニシャンだったっけ? と驚かされるほど技巧が冴えている。しかもそれが出しゃばらず、透明感のある音楽性とうまく融け合っているのが魅力。高音にもう少しニュアンスが欲しいが、大向こうを張らないリストも案外いい。
BLACK LISTBLACK LIST
ファースト、セカンドからの楽曲を中心にNYでリミックスを行なった(ミキサー/ラリー・アレキサンダー)オムニバス盤。かつての心残りにケリをつけた、といった印象で、〈うたバンド〉のサウンドに再構成されている。ブレイク前の彼らを知るのに格好の作品。