1996年10月25日発売
PIERCEDPIERCED
レコード会社を移籍したとたん、いきなり精神的コアな部分である、情念的でサイケデリックなサウンドを一気に披露しはじめた五島良子。R&Bやジャズ色もたっぷり内包した彼女の歌世界は、グラス片手にトリップし聴きたくなる、非常に奥深く濃厚な1枚だ。
ファースト・テイクファースト・テイク
69年発表の『ファースト・テイク』は、ヒット曲(6)を含むデビュー盤。70年の2作目『第2章』は、ディラン作の(3)での熱唱が印象的。71年の『クワイエット・ファイア』は、S&Gの名曲をミサ曲風に歌った(2)等、ゴスペル色の濃い3作目。75年の『愛のためいき』は、ヒット曲(5)や大作(3)をフィーチュアした5作目。77年の6作目『愛の世界』は、ダニー・ハサウェイとのデュオ曲(2)を含むメロウな作品集。78年の『愛の絆』は、ヒット曲(4)を含む7作目。82年の『アイム・ザ・ワン』は、ヒット曲(7)を含む4年ぶりの8作目。
ロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイロバータ・フラック&ダニー・ハサウェイ
ロバータ・フラックとダニー・ハサウェイが、初めて組んだデュエット集で、「きみの友だち」と「恋人は何処に」のヒットが生まれた。見事に洗練されたサウンドと歌声で、悲しいまでに美しい音楽を奏でる。70年代初期の、黒人音楽の革新的な1枚。
Pieces of The Moon〜ZPieces of The Moon〜Z
上野洋子とのデュオだった89〜93年のザバダックの未発表ライヴやCM曲などを含む編集盤。初期のケイト・ブッシュの影響を受けたサウンドが、そこからどんどんケルティックになっていくのが分かるはず。アコースティック楽器の音の膨らみが心地よい。