1996年12月発売
トゥルートゥルー
今や武道館クラスのバンドに成長したラルクの4thアルバムは、ヒットした(4)(7)(8)の勢いそのままに繊細かつ大胆な作品となった。複数のプロデューサーを起用したことでサウンドの幅も広がり、hydeの赤裸々なヴォーカルをより際立たせている。
ブラームス:交響曲全集ブラームス:交響曲全集
80歳を越えた晩年のワルターのステレオ録音。特に晩年の彼の音楽には、穏和な表情の中にどことなく哀感が漂うような、独特の味わいがあった。ブラームスはそんな巨匠の芸風に最もしっくりと馴染む作曲家の1人だったように思う。低音域を充実させたドイツ的なスタイルで、ロマンティックな情感を適度に盛り込みながら、柔らかくたっぷりと歌わせた、スケール感豊かな名演だ。
オーボエ・ヴィルトゥオーゾ〜フランス・エディションオーボエ・ヴィルトゥオーゾ〜フランス・エディション
オーボエの音色の複雑な豊潤さを改めて知らしめる盤。宮本のヴィルトゥオーゾぶりが堪能できる。『イタリア・エディション』と対を成す企画なので2枚を聴き比べるとより楽器と奏者の魅力を理解できる。この仏盤、全曲染み入る響きを貫き、選曲も妙。
シューベルト:ミサ曲第1番&第2番シューベルト:ミサ曲第1番&第2番
ヴァイル&エイジ・オブ・インライトゥンメントによるシューベルトのミサ曲録音第3弾。シューベルト17歳時の第1番と18歳時の第2番を収録。後の「ザ・グレート」を思わせる壮大な部分もある。心地よいテンポですすめられ、ウィーン少年合唱団が美しい。