1996年2月発売
ドント・ルック・バック・イン・アンガードント・ルック・バック・イン・アンガー
惜し気もなくシングルに新曲を投入することで有名なオアシス。今回も3曲がプラスされている。中でもスレイドのカヴァーになる(4)は出色。すでにシングルの収録曲だけでアルバム並の量を誇るだけにシングルといえども見逃せない。必聴盤であり必携の1枚。
ウォレス・ルーニーウォレス・ルーニー
ウォレスと言えばマイルス。これは本人も認めるところだから仕方がないが、人の真似は絶対にしなかったマイルスの姿勢を考えるとやはりひっかかる。レギュラー・コンボを率いた本作は8曲がメンバーの自作で、それぞれが練り上げられた演奏だ。弟アントワーヌのテナーが◎。
モーツァルト:セレナード第3番 ニ長調モーツァルト:セレナード第3番 ニ長調
セレナードやディヴェルティメントは、言ってみれば昔のBGM。でもこんなにビシバシ演奏されては、否応なく耳が音楽に行ってしまったかも。「メシを食ったり女を口説くヒマがあったら、オレの音楽を聴けィ」とばかりの、なかなかに態度のデカイ演奏。
ロゼッティ:交響曲集ロゼッティ:交響曲集
今ではほとんど忘れ去られたロゼッティ(1750頃〜92)にスポットをあてた貴重な1枚。古典派様式を貫きながらも、随所に奇抜な楽奏や音色が表出する。ひなびたオリジナル楽器演奏が実に映える作品である(4曲)。ロゼッティの音楽を端的に知るには格好だろう。